時は過ぎて9月。
それから雅章とはメールをしていたんですが、発展場には行くことが無く(というか行きたくなかった)彼も勉強が大変らしく最近は行ってないとのことでした。
あ、さっき俺の自己紹介のところで言わなかったんですが。
俺は某専門学校で情報系コースの授業を担当してます、専門はデーターベースです。
9月になり、専門学校での授業も夏休み明けで後期から授業が始まるものが何個かありました。
その中に1年生データーベース入門というのがあり、初の授業だし2年担当の俺は気を引き締めて3階にある教室まで向かいました。
簡単に自分の自己紹介を終え、名簿片手に出欠席を取りました。
しかし名簿を見ていくうえで、見覚えのある名前がありました。
(字は雅に文章の章・・・あれ??・・・同じ名前だし!こりゃ、後で雅章にメールしてやろう)
俺「○○雅章君」
と名前を呼んで顔を見た時に、満面の笑みの雅章が居たのです。
(ちょ、えええええ、なんで。なんで居るんだよ!!待って21だったよな、あいつ。え、なんで1年に居るんだよ、ってか違うなんでここに居るんだ?)
雅章「せんせー、次の奴の名前読めないのー?(笑)」
驚きのあまり名簿を読むのを忘れ、ボー然としてました。
そりゃそうでしょ、発展場で知り合った友達が今、目の前で生徒として座ってるからです。
ただ、それでも名簿を読むのは進めないといけません。
俺「あー、ごめん、私目悪くて名簿読みにくいんだよ(苦笑)」
この時ばかりは、自分が眼鏡かけているということに感謝しました。
初回の授業ということ、1日のうちの最終コマということもあり、俺の自己紹介と出欠席、テキスト配布と授業の流れを説明して授業は終わりにしました。
本当はいけないのですが、雅章がなんでここに居る??という疑問を解消したいのもあり、終わらせました。
他の生徒が帰って行く中、雅章と数人の生徒が教室に残っていました。
雅章「せんせー、話があるんですけど良いですかー(笑)」
俺「ええ、私も話があるんで後で喫煙所前に居て下さい。教室の鍵を閉めたら行くんで。他のみんなも、鍵閉めるからまったりするなら他の教室に行って下さい。」