ゆーいちの家に行く日になった
ゆーいちの部屋はきれいだったし、彼らしかった
「まぁ適当に座ってろ。今なんか飲み物でも適当に取ってくるから」
「あ、ありがと」
やさしい中にどこか男らしさを感じるそんな部屋だった。
ゆーいちがいない間にベッドに寄りかかってみた。
とっても気持ちよかったし何よりゆーいちの匂いがした。それが心地よかった
ゆーいちはこの部屋でどんなこと考えてどんなことしてるんだろう。ゆーいちには好きな人いないのかな。ゆーいちが誰かを好きなんだと考えただけで胸が締め付けられる感じがした。
いろんな考えが頭をめぐる そんな自分も嫌になる
・・タッタッタッタッ
ゆーいちが階段を上がってくる音がする
「おまたせー。なに飲む?」
「・・オレンジジュース」
「ほいよ。なんかおまえ最近ずっと元気ないけどなんかあったの?俺でよかったら相談に乗るよ?おまえ一人で抱え込んでそうだし。」
「・・うん。・・ありがと・・・・・う・・うっ」
なんだかゆーいちの顔を見たら急になみだが溢れてきた
「どーしたんだよ!急に泣くなよ!びっくりするだろ?大丈夫か??」
「う・・うんっ・・う・うわぁーん」
「おいおい・・よしよし大丈夫か?もう小学生じゃないんだからこんなとこで泣くなよ〜」
僕はゆーいちの顔を見るなりいきなり泣き出してしまった
ほんとはゆーいちを困らせたくなかったのに、こんなはずじゃなかったのに。そんな思いばかりが頭をめぐる
「・・・・・そろそろ大丈夫か?ほんといきなり泣き出すんだもんな〜」
「・・ぐすっ・・ひっく・・・。う、うん・・・もう・・大丈夫」
「じゃあ何があったのか話してくれよな。さすがにこんななのに放ってはおけないもんな」
「・・うん。・・あのね・・おこんないで聞いてくれる??」
「あぁおこんないよ?」
「あのね。おれさ・・その・・」
「うん」
「ゆーいちのことが好きなんだ」
「そっか。ありがと」
「友達としてじゃなくて男としてゆーいちが好きなんだよ?」
「わかってるよ。うれしいよ」
もう何も考えられなかった。うれしいのかびっくりしたのかそれすらもわからなかった。たた胸がいっぱいになった。それだけだった。