手洗い場に行く途中、
君はいろんな人に話しかけられる。
『大丈夫っ?』
『かっこよかったよ(笑)』
『ナイス(*>∀<)b』
佑『うっせうっせ(笑)さかい早く行こうぜっ!』
何かこの時、佑クンを独り占めしてる気がして、
すごい優越感を感じた。
―旧校舎手洗い場
僕『到着!』
佑『よっしゃ!洗お。』
キュッキュッ
佑『痛っ』
僕『大丈夫?』
佑『何とかっ!』
足を洗ってる姿もカッコいい。
…ひき締った足の筋肉。
…ほどよく生えているスネ毛。
キュッキュッ
足を洗いおえる。
佑『いけねっタオル忘れたっ!』
僕『持ってこよっか?』
とりに行こうとする僕を君は服を掴んで止める。
佑『待って!乾くまで待つよ…境が良ければ一緒に居てくれよ…』
僕『中村っ…』
振り向くとそこには、
いつもの人気者の笑顔のよく似合う佑クンはいなくて、
泣いてる佑クンがいた。
僕『もちろん良いよ。泣きたい時は泣いた方がすっきりするよ。』
佑『…ぁりがと。境っ!』
急に抱き寄せられた。
僕『中村っ?どうしたっ?』
佑『このままっ!このまま…』
僕の胸の中で泣く佑クン。
下心とか期待とか…
そういう事考えてた自分が恥ずかしくなった。
僕は優しく佑クンの頭を撫でる。
佑『境………』
僕『……何?』