空腹だ・・・
もう我慢の限界
大学の講義が終わってからランチを食べようと思ったらサイフがないことに気がついた
いちお友達に300円は借りた。でも300円でラーメン食ったぐらいで空腹がおさまるはずもなく・・・
俺は講義が終わってダッシュでアパートに帰る
冷蔵庫をあけたら、変色したキャベツがあった。
それだけ・・・
食材はいつもカップラーメンですませてたからこんなのしかない
俺は急いでスーパーに行くことにした。
信号待ちしているときに 目にとまったのが弁当屋だった
その弁当屋はあまり有名ではない弁当屋だった。
最近出来たんだけど俺は一回も利用していなかった。
俺が見る限りでは人がいないからさ
空腹だった俺は
スーパーで買うよりこっちのほうがおいしいかもしれないと思い弁当屋に入ることに。
「いらっしゃいませ〜こんばんわ」
複数の元気な声が俺を出迎えてくれた
レジには背の高い若い男の人がいた
帽子被ってるから どんな髪型かわからないけど
端正な顔立ち。
まだ十代かな?凄く若い感じがした。
俺はドキドキしながらメニュー表を見る
その間ずっと目の前に立たれたらメニューも見ずらい
俺はドキドキしながら注文した。
「すいません。唐揚げ弁当・・・」
「はいかしこまりました。只今からお揚げいたしますので7、8分よろしいですか?」
「あ、はい」
その人は笑顔で俺に接してくれた。
なんか俺のこと好きなんかな?バカな勘違いをしていた。
その人の名前は多田さんだった(名札を見た)
厨房の中が見える。
その人が働いている。
俺はずっとその人を見ていた。
とぎときその人と目があったときは、ケータイをいじるふりをする。
そんなこんなで呼ばれた
「唐揚げ弁当でお待ちのお客様お待たせいたしました」
お弁当を渡されるとき 手がふれた。
「ありがとうございます。またお越しくださいませ」
俺は上機嫌で帰った。
なんてカッコイイんだろう。
あんな人がいるバイト先なら楽しいだろうな。
俺は熱々の唐揚げを食いながらそう思った。
そうだ!!!俺も今のバイト先辞めよう
そう決めた俺はすぐにバイト先のうどん屋に電話して、辞めることを言った。
反対されたが、無理矢理明日行きませんとだけ言って勝手に辞めた。
大学生として許されることではないが、俺はもう多田さんのことで頭がいっぱいいっぱいになっていた。
俺はさっそく その弁当屋へ電話をした。
すると面接に明日来てくれだって!!
大学生を大歓迎らしい。
よっしゃ!!俺は飛び上がりながら明日どんな服で行くか迷っていた。
多田さんに会える!!!
そんな男目的で行ったアルバイト先で俺はこれからいろいろな体験をするんだ