なかなか恋愛に進まずすいません…なるべく早くするんで!!
その雑誌に載ってる人は皆さん格好良かった…読んでる内にどんどん自信が無くなって行くので読むのを止めた。
親にモデルの話しをしたら、俺より親の方がはしゃいで水曜日に付いて行くとうるさかった…
しかしもう誕生日が来てハタチになっていたのでどうにか親を静めた。
それから2日後、昨晩用意したはずの印鑑と身分証を確認しいつもより少しワクワクしながら学校に向かった。
学校が終わり、3時より少し早めになる様に駅に向かった。
事務所の最寄り駅に廣瀬さんが来てくれていて少し安心した。それから廣瀬さんは少しでも緊張をほぐそうと、事務所に着くまでの間いっぱい話し掛けてくれた。最初の時よりはるかに話し上手になっていて別人みたいだった。
事務所に着き、書類の内容を確認し印を押し、身分証を渡しコピーを取って貰った。その間に何人かが挨拶に来てくれた…あの電話の時の女性も。
少し緊張が解けて帰れるかなぁって思ってたら
廣瀬さん「よし!!ぢゃ早速カメラテストしよっか((笑」
…えっ今なんて…
俺「はぃ??今からですか????」…声が裏返ってしまった↓
廣瀬さん「笑))今から(^^)大丈夫大丈夫!!ただのテストだから。」と腕を掴まれ連れてかれた…
事務所の上がカメラスタジオになって中に入ると連続するシャッター音が聞こえて来た。
俺「………あ゛っ!!」
目の前に一昨日、雑誌で見た人が居た。格好いい…その言葉しか思い浮かばなかった。
撮影が終わったのか、お疲れ様〜と廣瀬さんが皆の元へ向かった…が、俺は固まってその場から動けなかった。
廣瀬さんが皆に話しかけている…皆が俺の方を見て来る…皆が挨拶をしてくる…廣瀬さんが手招きをする…
僕は未だ動けずにいた。
廣瀬さんが僕の方に来る…僕に「ほらおいで(^^)」と笑いながら言う…後ろに回り込み僕の背中を押す…僕の足が動く…皆が僕を見ている…
廣瀬さん「ほら!!皆に自己紹介しないと。」
あっ…そうだ…
俺「ぇっと…恭助です。宜しくお願いします!!」…今度は噛まずに言えた。
皆、優しく話し掛けてくれた。さっき写真を撮っていたのはルイスさん。ハーフの人で同い年らしい…が、俺よりはるかに大人っぽく180の俺よりも背が高い。
廣瀬さん「ぢゃ恭助君も撮るよ!!」と言われ廣瀬さんの指示に従いカメラの前に立ち決意を固めた。