いつものようにみんなにあいさつする。
なぜかうちのクラスはみんな仲が良い。それが本来は普通なのかも。
一通り授業が終わってこれから累は部活だ。
「陸?先に帰ってるか?」
そんな事を累に聞かれた。
「ん〜どうしようかなぁ…帰りスーパーで買い物するから・・・。
荷物累に持ってもらいたいから待ってるよ!」
「了解!じゃ6時に保健室迎えに行くよ。」
今日僕は部活が休み。先日コンテストがあってみんな缶詰め状態だったからだ。
決まって時間が空いてると僕は保健室に行く。
とりあえず一番話が分かる先生だから好きだ。
それに保健室にはパソコンが置いてある。
「あ・・・陸くん!もう6時よ?」
「早いなぁ〜。…でも累まだ来ないし・・・」
「陸くんが迎えに行ってあげなよ?」
「そうします!!じゃ先生さようなら!」
僕は累の入っているバスケ部の部室に行った。
でも累は居なかった。同じクラスの友達に累がどこに行ったか聞いたら、
女の子に呼び出されたらしい。
そう・・・・・・よくある話。累はスポーツ万能!女の子によく告白される。
その度に僕の心は痛む・・・・・・・・・。
いつか他の人に累が取られるんじゃないかと・・・。
話によると累は体育館の裏に呼び出されたらしい。
三流の少女マンガみたいと思ったけど行ってみた・・・。
・・・・・・行かなければ良かった・・・そんな事って人間一回は経験すると思う。
累は女の子を抱き締めていた・・・。
累の顔は見えなかったけど、女の子は笑いながら泣いていた・・・。
僕は見てられなくてその場を去った。
そして累にメールを送った。
From:るい
累が来るの遅いから、先帰ってるね(;^_^A
今日は帰り道じゃない所のスーパーに行こう。
買い物を終わらしてマンションのオートロックを解除しようとしたら累が居た。
「なんで先帰ったの?しかもスーパーにも居ないし。」
怒り口調で聞かれた・・・。
「ごめん。いつもの所じゃない所で今日お買い得Dayやってたからさ。」
累の目を見れない・・・。見たら涙が出て来そう・・・。
「部活今日は忙しかったの?」
「・・・うん。ごめん。」
「良いよ。僕もごめん。勝手に帰っちゃって。」
そんなこんなでとりあえず家に入った。
買ったものを全部冷蔵庫に入れて、ふとベランダを見た。
まだ洗濯物を入れてなかった!! 急いで取り込んだ。と同時に雨が降り始めてきた。
雷・・・なるかなぁ・・・。ならなければ良いなぁ。
なんて考えてたら、累に着替えなくて良いの?と聞かれた。