「・・・・累は・・あの子の事が好きなんでしょ・・・」
累は僕の事を離して目を見て話し始めた。
「・・・見ちゃったんだね・・・・でも、陸誤解してるよ。」
累はしっかり話してくれた。
「あの子に告白されたよ。でも付き合う気にはなれなかった。
で、断ったら一回で良いから抱きしめて下さい。って言われて抱きしめただけ。」
僕はイマイチ分からなかった。
「じゃ累はあの子とは付き合わないの? 」
「うん。ごめんな心配されて・・・。」
そう言うと累はやさしくキスをして来た・・・。
なぜか分からないけどまた涙が出て来た。
でもさっきみたいに不安の涙ではなくて嬉し涙って感じ。
テレビも電気も消えた静かな部屋に、息の音とクチュクチュといった音が響く。
突然累の唇が離れた。
「暗くて陸の顔見えない。」
そう言って二人が寝ている部屋に連れて行かれて累はベッドの近くにあるキャンドルに火をつけた。
僕はベッドの上に呆然と座っていたら累に頭をポンッ!と叩いた。
「これで少しは明るいね。」
「・・・うん。でもちょっと寒いね累。」
「大丈夫。これから陸の事しっかりあっためてあげるから。」
僕はその言葉に笑ってしまった。
「累ってやっぱり天然だよね」
「どゆこと?」
「ん? だって暖めてあげるとかさ」
「それって天然って言うのか?」
「とりあえず僕的には天然かな。」
そんな事を話していたら累に見つめられてしまった・・・。
そしてまた顔が近づく。
さっきより優しいけど激しいキス・・・・ そしてゆっくり押し倒された。
「っあ、・・・ふぁ…ぁ」
知らない間に累に服を脱がされてた・・・。
「んっ…んぅ…う」
「ッ…!」
胸あたりに少し痛みを感じた。
累がどうやらキスマークを付けたみたいだ。
昔、累のいたずらで首元に付けられた事があった。
いつもならこれ以上進む事は無い。
それはこれ以上進んでは行けないと言うラインがあるから。
倫理に反する…。男だから…。兄弟だから…。
累の手がどんどん下に向かってる・・・。
「―っあ!」
累がズボンの中に手を入れて来た・・・。
「っ!やだっ…。累!止めよ。―あぁ…」
累は何も言わずズボンとパンツを脱がして来た。