仕事を終えると、僕はすぐに待ち合わせのファミレスに行った。
洋平はすでに席についていた。
僕「はやいね」
洋平「はい。取引先と会って直帰するって言って出てきた」
僕「上手だね」
洋平「へへへ」
僕と洋平はまだ、今の状況に慣れておらず、お互いに目が合わせられない。
それくらい、僕らの時間は止まっていたのだ。
僕「なんで、あの時怒ったの?俺が何もわかってないって言ってたけど」
洋平「えっと・・・。とにかくごめんなさい。ねっ、先輩、ビール飲みません?のどかわいちゃった」
僕「賛成。」
洋平の歯切れの悪さが気になったが、とりあえず流すことにした。
結局、ぼくらはビールをひとり5杯も飲んでしまった。
洋平は酒にあまり強くなく、だいぶ酔っ払ってた。
洋平「和也先輩!!今日うちに泊まってくれなきゃいやだ!!」
僕「はっ!?お前何言ってんの?わがまま言わずにひとりで帰れ、ばか。」
ほんとは、うれしくてたまらなかった。
洋平「いいから!!今日だけはお願い!!」
洋平は結婚はしていたが、奥さんはまだ学生だったので、事実上単身赴任状態だった。
洋平の説得もあり、泊まることにした。
途中のコンビニで僕は着替えを買おうとした。そうすると、洋平が取り上げて売り場に返した。
洋平「僕のを着ればいいじゃないすか!」
何とも大胆な発言に驚いた。ほんとに酔っ払っていたんだろう。
そうして、洋平の部屋についた。