あのバスの一件から、壮介のことは後輩と見るようにしていた。
壮介にいきなり彼女ができたりした場合、そのショックは計り知れないからだ。
壮介とは、一生仲の良い後輩として向き合っていこう。僕の中でそう決めていた。
だが、壮介は僕のことを兄くらいに思っているのだろうか?
僕のその決断を揺るがせる程にじゃれて来る。
だが、ここで理性を失ってしまっては駄目だ。
一度犯した過ちは、未来永劫を意味する。
初日の練習が終わり、僕は部屋に戻った。
この部屋は8人部屋で、4つの二段ベッドがある。その部屋には壮介もいた。
僕は、練習が終わってぐったりしていたが、壮介を誘って風呂に行くことにした。
大浴場に着くと、既に何人かの部員が入浴しているようで、騒がしかった。
僕は、さっさと服を脱ぎ大浴場へ入った。
体を洗っていると、壮介が横に座ってきた。
「先輩、今日疲れましたね。僕、あと2日も持つか心配ですよ…。」
「そうだなー。今年は顧問が変わって力入ってんもんなー。」
「去年はこんなんじゃなかったんですか?」
「そうだな。でも3年生の為にも今が踏ん張り時だな。」
フッと壮介に目をやると、信じられない程キレイな体がそこにあった。
どこまでも白くキレイな肌。薄っすらと割れた腹筋。しなやかに伸びる腕。小鹿のような脚。そして見たこともないようなピンク色の乳首…。
そんな体に大量のお湯が滴っている。
そんな体を僕が征服する。考えただけでも、僕はその場で卒倒しそうだった。
だがしかし、こんな場所で勃起するわけにはいかない。
僕はなるべく心を無にし、体の汚れを落とすことに専念した。