ケンさんは僕を抱きしめ直すと、僕の目を見て言った。「ユウセイ、話したいことがたくさんある。この1ヶ月、ずっと言えなかったこと。これからのこと……」
そして、深く息を吸い込むと、彼は僕に真っ直ぐな視線を向けた。
「ユウセイ、俺は……ユウセイのことが好きだ。ずっと前から。でも、俺には彼女もいたし、この気持ちをどうしたらいいか分からなかった。それに、この転勤の話が決まって、俺の中でも苦しくなっていった。だから、君と距離を置いて、お前のことを忘れようとしてたんだ。でもやっぱり忘れられない。俺は彼女とは別れた。ユウセイ、君がまだ大学生だってことも知ってる。だから一緒に来てとは言えない。だけど、心は俺と一緒にいてほしい」
彼の告白に、僕の心臓は激しく高鳴った。まさか、ケンさんがこんなことを言ってくれるなんて。怒りも虚しさも、すべてが溶けていくような気がした。
僕はすぐに彼に抱きついた。そして、彼の胸に顔を埋め、声を上げて泣きながら「俺も、ケンさんが好き……!」と告げた。
互いの気持ちが通じ合った瞬間、それまで押し殺していた欲望が堰を切ったように溢れ出した。ケンさんは優しく僕の顔を両手で包み込み、ゆっくりと唇を重ねてきた。それは、これまでのどんなキスよりも深く、情熱的で、俺の体の奥底に眠っていた熱を呼び覚ますようだった。舌が絡み合い、互いの体温が急速に上昇していくのを感じる。
ケンさんが僕のシャツのボタンを一つずつ外していく。僕も震える手で彼のスーツに触れ、引き剥がすように脱がせた。服が床に散らばっていく。そして、完全に裸になった僕たちは、互いの体を貪るように摩り合う。
ケンさんが先にベッドへと体を沈め、僕を招き入れるように腕を広げる。僕は迷うことなく彼の胸に飛び込み、熱い肌同士が吸い付くように密着した。ケンさんの逞しい腕が俺の腰に回され、僕のペニスが彼の太ももの付け根に当たる。勃起したペニスが、早くも疼き始めていた。
僕はケンさんの首筋に顔を埋め、彼の匂いを深く吸い込んだ。そのままするりと体を滑らせ、彼のペニスをそっと手で包む。熱く脈打つそれに、自然と唾液が溢れてくる。僕は視線を上げ、ケンさんの許可を求めるように見つめた。彼は大きく息を吐き、僕の髪を優しく撫でた。
ゆっくりと彼のペニスを口に含むと、ケンさんの体から「ん…っ」という甘い呻き声が漏れた。先端を舌でなぞり、ゆっくりと奥へと吸い上げていく。ケンさんのペニスは僕の口の中でみるみる膨張し、喉の奥に当たるほどの長さになった。それでも僕は構わず、もっと深く、もっと奥へ。舌を巧みに使い、先端から根元までを愛撫すると、ケンさんの腰が微かに浮き上がり、彼の呼吸はさらに荒くなった。
「ユウセイ……っ、あぁ……っ」
彼の声が俺の耳に響くたび、僕の欲望もさらに高まっていく。まるで彼の全てを飲み込みたいかのように、僕は懸命に動いた。ケンさんの手が僕の頭を掴み、その指が僕の髪をかき混ぜる。そして、彼の体から大きく震えが伝わってきた。
「っ……あああ……っ! い、いっちゃう……っ!」
次の瞬間、熱い液体が口いっぱいに広がる。ケンさんの精液が、僕の口内に勢いよく噴き出したのだ。彼は僕の頭を掴む手に力を込め、全身の力が抜けていく。僕はそれを全て飲み込み、口から彼のペニスを離した。ケンさんはぐったりと、荒い息を繰り返している。
僕は満足げに唇を拭い、彼の腹の上で体を起こした。今度はケンさんの番だ。ケンさんは優しい手つきで僕のペニスに触れた。勃起で熱を持った僕のペニスを、彼の指がそっと撫でる。彼は僕の目を見上げ、ゆっくりと、僕のペニスを口に含んだ。
熱い舌が先端をなぞり、じんわりと快感が広がる。ケンさんは舌と喉を使い、僕のペニスを深く吸い上げていく。包み込むような温かさと、絶妙な吸引力。
「ん……っ、ケン、さん……っ」
彼が深く吸い上げるたびに、全身に快感が走る。僕の頭は白くなり、意識が遠のく。ケンさんは僕の反応を楽しんでいるかのように、さらに深く、そして速く、僕のペニスを貪り続けた。もう、理性などどこにもない。ただ、目の前の快感に溺れていたい。
そして彼はひとしきりしゃぶると、満足げに口を離し、上に這い上がって僕にキスをしてきた。ケンさんが僕の腰を跨いで密着していると、勃起した僕のチンコの先が、まるで狙いを定めたかのように彼のお尻に当たる。そして
「ユウセイ……お尻、やって?」
ケンさんが喘ぎ混じりの声で囁いた。僕は驚きながらも、以前、彼がお尻に敏感だったことを思い出す。「えっ? でも、ゴムとローションが必要だけど……」
僕がそう言うと、ケンさんはベッドの傍のチェストからペペローションを取り出した。そして、信じられない言葉を口にする。
「ゴムは……いらない。生で、繋がりたい」
その言葉に、僕の理性は吹き飛んだ。ノンケだと思っていたケンさんが、こんなにも僕を受け入れようとしている。僕はローションのキャップを開け、トロリとした液体を僕のチンコに直接たっぷり垂らす。その瞬間、ケンさんは僕の目を真っ直ぐに見つめながら、自らその上にゆっくりとお尻を落としてきたのだ。彼はまるで要領を心得ているかのように、腰の力を抜き、僕のペニスを受け入れる体勢をとる。
「ん……っ、ふぅ……っ」
ケンさんの小さな呻き声が漏れる。少し顔を歪めながらも、彼はゆっくりと腰を沈めてくる。僕のペニスが、彼の熱い内壁にじわじわと滑り込んでいくのが、皮膚の奥までリアルに感じられた。ケンさんの温もりが俺を包み込み、その締め付けが、全身に鳥肌を立たせるほどの快感をもたらす。完全に奥まで入ったとき、ケンさんは大きく息を吐き出し、俺の首に腕を回して抱きついてきた。
そしてケンさんはそのまま上下に動く。ああっ。ゆっくりと、そしてだんだん早くなる。平常時に戻っていたケンさんのチンコが、また少し硬さを増し、腰が上下する度に、ブルンブルンと揺れる。
「ああぁ」