ほしとのキスは次第にディープなものへと変わっていく。
(やばい、力が・・・入らない・・・)
舌使いが絶妙で、それだけで俺はほしとの体に掴まらないと座っていることさえできそうにない。
「ん・・・」
とうとう俺はベッドに倒れこんでしまう。それと同時にほしとの体も道連れにしてしまった。
ちょうどいいと言っていいのか俺はほしとに腕枕される形になっていた。互いに互いを見つめていた時、ほしとはいきなり俺を仰向けにさせ、馬乗りになる。そしてジーパンのベルトを焦るように緩める。無言でその作業をするほしとを見ていた俺は少し怖かった。しかし、すぐにほしとの体が俺の体を固定するようにのしかかる。両手首も抑えられてしまった。そして先程よりも激しいキスを始めた。
「ん・・・んん」
もう目が開かない。息もできない。その時、我に返ったほしとはすぐに体を起こした。
「あ・・・ごめん!」
俺はぜぇぜぇと息を切らしながらほしとの言葉を聞いていた。
「ほんとごめん!何やってんだよ俺は・・・」
倒れる俺を抱き起こし、ただひたすら謝り続けた。
俺はそんなほしとの温もりが心地よくて、そのまま寝入ってしまった。この時、俺は多分泣いていたと思う。