1分ほど揉んでみたが、全く変化がない。きっと的を外しているのだろう。ファスナーのチャックを探す。もちろん、それはすぐに見つかる。人差指と親指を使ってそれをゆっくりと下ろす。皺が寄っていて、時々やや力をこめながらも、こんなにも簡単に人のチャックを下ろすことができるのかと、驚いた。ゆっくり、慎重に、一番下まで下ろす。下ろし終わった後、また寝顔を確認する。全く寝返りも打たなければ、寝息も乱れることがない。少し安心する。冷静になろうと思う。目の前には一番下までチャックを下されたままのケンジが眠っている。こうして友達に寝ている間に股間を揉まれて、チャックを下されるのはどんな気分なんだろうと思う。
中を見たいと思う。ファスナーの間に指を忍び込ませる。トランクスの向こうに硬いものがあった。一瞬俺は動揺したが、なんてことはない、ケンジの下腹だった。トランクスの前開きを探す。見つかると、今度はそれを指先で引っ張って、ボタンを探す。小さな黒いボタンが見つかる。ケンジのペニスがたったこの小さなボタンだけで守られているんだと思うと、とても興奮した。これさえ外してしまえば、いつもは決して見られないものを、見ることができる。今まで見たことのないケンジのペニスを想像すると、手の震えが収まらなかった。
ボタンに親指と人差し指をかけ、外そうとする。引っかかっていて、なかなか外れない。強めに引っ張る。ジーンズのファスナーの中の前開きは狭く、体勢も厳しかったが、結局やや強引に外すことができた。
ボタンが外れてしまうと、前開きは簡単に開いた。そこから見える陰毛に、俺は激しく興奮した。俺はここでも寝顔を確認する。やはり全く起きる気配はない。幸せそうに眠っている。俺はその前開きに指を入れる。今度は直に陰毛に触れる。それほど長くはないが、男の陰毛だ。指先で届く範囲を撫でてみたが、ペニスに触れることはなかった。下を向いているのだろう。俺は一旦手を抜き、今度はジーンズとトランクスの間に手を入れてみる。手の平全体で柔らかいケンジの股間を包みながら、ペニスを探す。案の条やはり下向きに収められていた。やや左下向きであったそれに手が触れた瞬間、俺は再び興奮した。やや長くて柔らかいペニスをそのままトランクスの上から動かし、上向きに位置を変える。いとも簡単にペニスは向きを変え、トランクスの前開きから顔を出した。はじめて見るケンジのペニスは大きく、とても柔らかそうだった。ややがっしりしたケンジの体格と比べて、皮をかぶったそれは、とても弱そうな感じがした。
ケンジはペニスを出しながらも、相変わらず気持ちよさそうに眠っていた。俺はペニスを指で優しく掴み、皮を少しだけ剥いて、僅かに顔を出させた亀頭に舌を触れさせた。といっても、それはキスする程度のものであったが。今、誰よりもケンジのペニスに近い距離にいて、それを独り占めしているということに、興奮した。それでも寝顔を何度も確認する。こんなところで起きられたらたまらない。
何度か舌を触れさせると、ケンジのペニスが脈を打ち始めた。指を離すと、静かに、逞しく、脈打ちながらペニスは勃起し始めた。安らかな寝顔と、ファスナーから飛び出した、屹立して皮が剥けた大きなペニスとの対比が面白かった。