腰まで洗い洗ってあげてから、タクヤに代わる。
今度は俺が洗ってもらう番だ。
タクヤ「ヒロ、背デカいから背中も洗うの大変だなぁ。」
俺「お前が提案したんだからちゃんと洗えよー。」
タクヤ「うぃっす。うん、わかった。」
ゴシゴシゴシゴシ‥ いやあ、人に体を洗われるのは久々で恥ずかしかったけど意外と悪くないんだよな。まぁそれも洗ってくれる人次第な訳なんだけど(笑
本当に純粋に気持ちが良い。
…。
と、ちょっと手が止まっていたので見返してみるとタクヤは頭を俺の上へ乗り上げて体を傾け、見つめていた。
タクヤ「えへへ。いい体してますね〜だんな。」
俺「まあね♪…じゃなくて、わかったからもうちゃんとやれ!(てか、親父か!)」
本当に面倒臭いやつだ。でもまたそこが、餓鬼っぽくて…と言うより餓鬼で可愛かったりした。
それから俺らは自分の体を洗い終えると湯船に浸かった。
ザッバーンっ
高校生2人が入れば勿論湯船は溢れ出す。
座ってみた。が…なんていうか…風呂が小さい訳ではないのだがかなり狭い。
そして何より俺は身体がデカい。
俺1人でも小さいお風呂にもう1人決して小さいとは言えない男子が入るわけだ。
俺は遠慮して、
俺「ちょ‥、流石にキツイから先に出るね。」
と、出ようとしたが‥
タクヤ「え〜。いいって、狭くていいから2人で浸かってようぜ。」
あ、あのな…。
と思いつつも再び 湯船に浸かる。
やはり普通に浸かったのでは狭過ぎる。俺は思いきって端に寄りかかると足を広げる。反対側のタクヤのケツにぶつかる(笑
俺「あのさ〜悪いんだけどこうしないと俺無理。」
タクヤ「あ、全然大丈夫。」
と言ってタクヤは真ん中に寄る。
…いや、寄らなくていいから。
これでは俺の股の間にタクヤが挟まっている様だ。否、挟まっている。
端からみれば相当恥ずかしい格好なわけで、俺がかなり恥ずかしかった。
俺「いやあ、悪いから出るよ。」
タクヤ「いんだって。」
俺「はいはい、わかったよ。」
しょうがなく俺はそのまま湯船に浸かる。
そういえば友達の家に泊まる何て久々だなぁ。何て考えながら…
とその時、さっきから大人しくなっていたタクヤが薄笑いというかなんというか、苦い顔をしながら口を開いた。
タクヤ「俺さ、ヒロタの事すっげぇ好き。」