正人さんの寝室に移り、ベッドに入った後、しばらく無言が続いたが、切り出したのは正人さんだった。
『あのさ、手握っていいかな?』
「あぁ、はい。」
正人さんの、手が自分の手を握り締めて来た。胸の鼓動が高鳴った。
『次は、今日何回もしてるけど、キスしていい?』
「どうぞ(笑)」
頬に何回もキスされ、最後に唇に軽くキスをされた。
俺からも正人さんに触れたい。俺はイタズラも兼ねて正人さんの股間に手をやった。
正人さんのが、ギンギンになっていた。
正人さんは何も抵抗もせず、俺の手を握り締めている反対の手で、俺の頭を撫でている。
俺は正人さんのを触り続けた。
途中、ビクンと動く正人さんの完全体になったあそこが、俺の手に向かって動く。
雰囲気をぶち壊したくなくて、言葉を発さず、正人さんのモノを撫で回していた。
すると正人さんも、握っていた手を離し、俺のを触り始めた。
俺も、パンツからはみ出しそうな位勃起していた。正人さんは指で太さを確認するように上下に動かした。
男同士なんて全く考えられなかった自分が、今、正人さんと言う一人の男性にときめいている。
理屈じゃない。人を好きになるのはこういう事なのかなぁ、と思った。
『大翔君。何か緊張しちゃうけど…好きになってしまいそうで‥ありなのかな。こういうの。里菜(俺の亡くなった妻)ちゃんに…』
遮るようにディープキスをした。
正人さんの上に乗っかった。
また遮るように激しく舌を絡ませるキスをした。
正人さんも、何かを察知したように、俺の舌を激しく受け入れた。
道に反してる行為だってわかってた。
亡くなった妻と子供に顔向け出来ない事も。
でも、今正人さんが近くに居てくれる。
もう後戻り出来ないし、後戻りはしたくない!
正人さんとキスをしながら、右手で正人さんのパンツの中に手を入れ、正人さんのモノを直接触った。
『ちょい‥大翔君?生触りっすか?あの、今までと随分感触違って、感じてしまいそうなんすけど(汗)』
「ちょっと、いい加減余計な事言うの止めてもらえませんか?もう引き返せないんです!!」
俺はこの時、勝手に流れたわずかな涙の理由をわかっていた。自分の浅はかな行動に。でも正人さんをどうしようもなく愛しいと思う葛藤のせいだった。
正人さんは、何もいわずに、自分から少し腰を上げ、パジャマとパンツを下にずらし、
『大翔君、脱がせてくれる?』
と言った後、「大翔君も脱いでよ(笑)俺一人だけ脱ぐの恥ずかしいべ?(笑)」と言って、俺の顔を見て、作り笑顔とも取れる笑顔を見せてくれた。
同情でもいい。この一時を大事にしたいから。
全裸になった男二人。俺が上、正人さんが下。
「正人さんの事、好きになったみたいです。」と言った。
『悪いけど俺も(笑)これからただの友達じゃなくてホモダチになろうぜ(笑)』
すぐ雰囲気をぶち壊すことを言うので、口を手で塞いだ。
『俺も大翔君が愛しいって思う。朝まで寝かさねえからなぁ』と言って、上に乗っかって来て何度も何度もキスをした。
幸せだった。
正人さんのモノと、俺のモノをひたすらこすり合わせキスをしていた。