高校のときの話。
高1の中盤、俺はクラスメートの康則に告白された。
康則は、文武両道でイケメンだった。
その康則が告白してくれたのが嬉しかった。
それから3週間して、一緒に帰った時に初めて手を繋いだ。
それから3ヵ月後のバレンタイン。
初めてキスをした。
それから毎日軽いキスをした。
2年の始業式。
初めてのディープキス。
お互い顔を真っ赤にした。
高2の中盤。
付き合って1年が経った日だった。
俺は康則の家に泊まりに行った。
一緒に風呂に入ったり、ゲームしたり話したりした。
ふざけてじゃれ合い、二人でベッドに横になった時だった。
「幸太…」
抱き締められてキスされた。
しかもディープ。
「んッ」
いきなりだったから驚いた。
いつも以上に長いキスに飲まれそうになる。
「幸太、しよ」
「ぇ?」
一瞬、なんだか分からなかった。
「1年経ったし、ダメか?」
「でも、そんな…」
康則とするということを、全く想像していなかった。
「幸太、好きだよ」
チュッとキスをされる。
「だからお前のこと、もっといろいろ見たいし、知りたいんだ」
顔を赤くして言う康則。
「康則…」
「ダメなら、まぁ、しょうがないけどさ…」
「イイ、よ」
俺はOKした。
1年も経ったことだし、イイと思って。