ピンポーン・・・
誰だ?
ガチャン・・・
俺「なんだ、サクとヤスか。」
ヤス「お疲れドカ。邪魔するぜ。」
サク「ヤスが暇だしドカん家行こうってウルサくてさ。はい、コレ。」
俺「お、烏龍茶か。サンキュ。」
ヤス「今日は豚汁か。うまそー。」
俺「あ、俺まだ食ってないからダメだ!って・・・遅かったか・・・」
ヤス「んー!うまい!」
サク「ヤスさっきメシ食っただろ!スマンなドカ。」
俺「もういいや。鍋にあと1杯分くらい残ってるしさ。」
サク「そう言えばさ、さっきから気になってるんだけど。」
俺「なに。」
サク「額の絆創膏。」
ヤス「ブッハッハッハ!やっぱ我慢できない。」
俺「何がおかしい?」
ヤス「額に絆創膏って顔がさ・・・ブッハッハ」
サク「ヤスだってドカのこと笑えないだろ。高校んときなんか毎日喧嘩して顔に絆創膏貼ってたことあるくせに。」
俺「そうそう、ヤスに笑われる筋合いない。俺は仕事中に怪我しただけだ。」
ヤス「相変わらずドジだな。」
俺「ヤスがぶつからない高いとこにぶつかるからさ。」
ヤス「なにぃ!このデカ男!俺がチビとでも言いたいのかよ!?」
俺「んだとぉ!?俺よりもっとデカい男ならいるだろーが!このチビ!」
ヤス「あーユウのことか。でもユウはドカと違ってドジじゃないからな。」
サク「はいはい。二人ともそこまで。ドカ、怪我大丈夫か?」
俺「おう。平気だ。」
ヤス「でもさ、ドカみたいなドジの彼氏になったら、毎日めんどくさいことになって、ウンザリしそうだよな。」
俺「ヤスだって喧嘩っ早いから、一緒にいたらストレス溜まりそうだ。」
サク「二人とも止めろって。ドカは今好きな男いないのか?元カレから3年半経つけど。」
俺「は?・・・いない。いても言わねえ。それより、サクもヤスもどうなんだ?」
ヤス「いたらドカんとこ来る暇ないって。」
サク「確かにそうだな。ヤスに彼女できるまで俺もダメだな。」
俺「そうだな。ヤスが先か。」
ヤス「どーゆー意味だ?」
サク「俺の場合、ヤスが彼女できてから2ヵ月から3ヵ月以内ってとこだな。安定期を狙わないと・・・」
俺「サク、そこまで計算してるのか?」
ヤス「だから、どーゆー意味?なんだ?安定期って。」
俺「好きなヤツできても、ヤスに彼女できるまで俺も黙っておこう。」
サク「そうだな。バレたらヤスに邪魔されそうだな。」
ヤス「だから、それどーゆー意味なんだよ!!?」