……ピンポーン
…ピンポーン
ピンポーン
ん?寝てたのか…。
ってか誰だよ…
浩志「か〜い〜!おはよ〜!!」
…死んでくれ。頼むから外で騒がないでくれ…
ってかお前部活ねぇのかよ…
ちなみに浩志は野球部。まぁ力は強い。けどそこまでマッチョなわけではない。
ガチャ
戒「…おはよ。なに?」
浩志「休みだからって昼間で寝やがって!……コノヤローー!」
こいつはそんなに俺に殺されたいのか
戒「今日は忙しいって言ったろ?……って勝手にはいんなよ」
気付いたら浩志は俺の弟の仏壇に手を合わせていた。
浩志「今日……命日だろ」
戒「だからくんなって言ったんだよ……。ほい、」
お茶を渡した
戒「ん?なんだよ?!浩志!」
暖かい。冷たいお茶を持ってたはず…
思わず払いのけた
浩志「震えてんぞ。手。無理すんな戒。」無理?確かに今日はなるべく人と会いたくなかった。
浩志「いつからだろうなお前が本気で笑わなくなったの。小学生の時は一緒に三人でバカやってたのにな」
目が熱い。人前では絶対そうしないってあの時決めた。冷静でいれば大丈夫だって、そう思いこんでたけど…
泣いた
浩志の前で泣くのは小3の時、喧嘩で負けた以来だった。でもあの時とは違う。
ため込んだものがいっきに流れ出た感じだった。
そのまま疲れて寝てしまった。浩志に抱かれながら。