後藤の部屋は低めのベッドと机とテレビとテーブルと、至って普通の部屋だった。
どっかにAVでも隠されてるんだろうか(笑)
「あちー!お前重いけん汗がやべえ!」
そういって後藤は制服を脱ぎ始めた。
いきなりで俺また動揺。
後藤は細身だけどあばらとか見えてなくて、筋肉もしっかりあって、なんかエロかった。
パンツボクサーだし。
さっきの背中が今度は生で…(笑)
俺はその時点でやばかった。
「お前も着替える?」
「いや俺はいいっ(笑)」
いきなり振り向くからかなりびっくり。
結局クーラーつけてテーブルに紙広げて、リズムを簡単に書いて教えた。
テーブルがちっちゃいから自然と体が密着する…
やばい。ドキドキする。
「これは?こうか」
「いやそうやなくてこう」
「あー?同じやね?」
「いや違うやん、ほら」
ホント真横に後藤が居る。
その状態で目が合ったら顔がかなり近い。
そのうちリズムも飽きて普通に話した。
「お前彼女とどーなん」
「どーなんって言われても…ふつー?後藤は?」
「俺はまだ1ヶ月やけんラブラブぜw」
後藤は二コ下、陸上部マネージャーの彼女がいた。
ちゃっかり俺にもタメの彼女が居るんだけど、やっぱり男の方が普通に好きで、でも後藤はノンケなんだと自分に言い聞かせる。ちょっと切ない。
「もうヤった?」
「実際まだなんよねーw後藤は?」
「お前確か長くね?なんでまだしとらんとかって!まあ俺もまだなんやけどね」
あ…後藤まだしてないんや。
ちょっと嬉しかった。
俺はなんか彼女とヤる気が起きなくて、結構付き合って長いけどまだ最後までしていなかった。
てか出来なかった。
「なんでしとらんと?」
「んー?なんかねー、する気が起きんっちゃんね!(笑)」
する気が起きない?
それって俺と一緒やん。
まさか後藤…?
俺はまた心臓がドキドキし始めた。
「でも溜まるもんは溜まるけんなー!あーなんかムラムラしてきた!」
「なんでこのタイミングなん(笑)後で一人で抜け(笑)」
「うーん(笑)てか寒くね?人肌が恋しい(笑)」
そういって後藤は俺の腕を引っ張って、いきなりぎゅっと抱きしめた。
!?って感じでおれ頭真っ白。
「ちょっ、お前なっ、彼女おるんやけ人肌とか満足しとろーもん!」
「いやーなんか違うやん?ってお前なん赤くなっとんw」
俺はいきなりの出来事に顔が真っ赤になっていた。