それから俺とコウタは休みの日や学校終わってからもよく一緒に遊ぶようになった。
コウタは調理師の専門学校に行くらしく受験もない、俺もエスカレーター式に大学へ行くので受験勉強らしいものはお互いなかった。
そんなある日俺はコウタの家に行く事になった。コウタの家は妹と両親の四人暮らし、ちょうどその日はみんな出かけてるらしく俺達は二人っきりだった。
なんかこのシチュエーションに少し期待をして俺はコウタの家に行く事に、駅で待ち合わせて途中レンタルビデオでビデオを借りて家に向かった。
「拓也緊張してんのか?(笑)」
「えっ?なんで!?」
「だって今日全然しゃべんねーじゃん!」
「コウタに緊張するわけねーじゃん(笑)」
「なんかちょっとそれショック(笑)」
そんな事をいいながら俺はかなり緊張していた。
家に着きさっそくコウタの部屋に。
「予想どおりの部屋(笑)」
「これでも片付けたんだからな!まぁゆっくりしてや(笑)」
俺はベットに座ってコウタは床に座り借りてきたビデオをみることに。
「あっ起きた!お前寝過ぎ(笑)」
どうやら俺はビデオを見ながらそのまま寝てしまったらしい、そして気がついたらコウタも俺の横に寝ていた。
「拓也って男としたことある?」
「え?何を?」
「H!」
「…ない。」
「好きな人はいないのか?」
「今はいない」
「そっか…」
「何だよ!」
「うん…俺拓也の事好きみたいだ」
「えっ!」
いつもふざけたコウタなのに今日は真剣な顔が俺の横にあった。
俺の答えも聞かないまま俺はコウタに抱きしめられた。
コウタの胸の中でも混乱状態の俺。
コウタの匂いがする、女の匂いとは違うけど落ち着く匂いだ。
「ごめん、拓也。やっぱ嫌だよな。」
「…嫌なわけねーじゃん」そのまま俺の上に乗るようにコウタがキスをしてきた。
俺もコウタの背中に腕を回してそれを受け入れた。