そろそろ帰らなきゃと思っていたら、後ろから急に呼び声がした。
先生「ヒロ?まだおったんか〜?なんでそこ(ベランダ)におるん?寒くないか?」
一瞬、僕は驚いたが、少しずつ安心に変わっていった。
僕「あっっ!別に。。暇やったんで、ちょっと中庭見てたんすよ(笑)」
先生「でも、かなり見てたな(笑)」
僕「えっ!?見てたんですか??」
先生「うん。先生がちょっと前に来たときから、お前ずっとそこにいたしな(笑)」
僕は急に恥ずかしくなって、弱い自分を見られた感じがしてイヤになった。
僕「いたなら、いるって言えばいいのに!先生、性格悪いっ!!…もう、帰ります…」
先生「すまん!悪気はなかったんやけど、真剣やったから声も掛けづらくて…な?……それより何考えてたんや?」
僕「…別にっ!ただボーッとしてただけです。」
先生「そうかぁ…そういえば、恋人とかはできたか?」
僕「できてません。…………てかできません…」
先生「そうかぁ…お前カワイイのにな〜(笑)お前にはいい人が必要やからな〜」
僕「………」
目の前には大好きな先生。
手の届かない先生。
空白の焦燥感にかられる日々。
もう、自分の許容は越えていた。