こういちさんは驚いて、
え、え? だから何なんだよ〜??
と聞いてきた。
オレはもう気持ちを我慢して演技し続けるのが限界だった…。嫌われたっていい、後悔しない!と心に決めて、
だから…そんなに優しいから…こんなに好きになっちゃったぢゃないかあ〜!!!!
力いっぱい叫んだ!
あー。コクっちゃったよ…ホモだ、キモいよな、嫌われたな…。
そのあとの沈黙が何時間にも思えた。
こういちさんは俺の目を見つめながら、黙っていた。
オレは、
そんな見つめないでよ!きもいでしょ!?男を好きなんてさ!いいよ、俺もう消えるから!
と叫んだ。沈黙〓拒否だと思って、矢継ぎ早に取り繕うかのように叫んだ。
しばらくして、こういちさんは、
バーカ。誰が嫌うって言ったよ?こんなかわいいたくみにコクられて最高に嬉しいぜ!
とピースしてくれた!予想と真逆の反応!こういちさんは、
女にコクられるより嬉しいな!だって、男が男にコクるエネルギーってすごい要るだろ?それをしてまでコクりたい、って俺はたくみに思わせてやれたんだろ?
と聞いてきた。
俺は、動揺しつつも、
うん…。言わずに居られなくなっちゃった。
と答えた。こういちさんは、
だろ?それってハンパなく俺がイイ男だって褒められてることじゃん(笑)。てのはジョーダンだけど、とにかく女にコクられるより嬉しいかもな。んでピースしたわけ!ありがとな!俺もおまえみたいなやつに好きになってもらえて!
と爽やかに切り返してきた。
それにさ、…
こういちさんはさらに何かを言おうとしてきた。