あと少しで終ってしまうんですけど、新しいツリーにさせて頂きました。
ご存知でない方もご存知の方もどうぞよろしくお願いします。
コメント書き込みいつもありがとうございます。
少し時間があいてしまいましたが、今日も少しだけ更新します。
続きです。
泣き止んだマサキと僕は、見つめ合うと少し照れて笑いました。
僕は両手でマサキの顔を挟んで、親指で撫でるように涙の流れた痕をなぞると、マサキの大きな目に溜まった涙を絞り出すように、閉じたまぶたの上からきゅうっと撫でました。
それから僕はマサキの涙に濡れた親指にそっと口をつけました。
ぺろっと少しだけ舌を出して舐めてみると、マサキの涙の味がしょっぱくて、顔をちょっと歪めました。
「んー‥マサキの味。少ししょっぱい」
ぽかんと口を開けて驚いているマサキに、僕はニッと笑ってやりました。
「バ‥バカか!? よせよっ!」
マサキは面白いくらいに動揺して、僕なんかよりももっと恥ずかしがって目をきょろきょろさせて、僕の胸元に顔を埋めました。
勢いよくガツンとぶつかってきて少し痛かったんですが、僕はマサキを抱きとめて笑いました。
「‥ちくしょー、ケイにはかなわないよ‥こうなると思ったんだ。‥やっぱりTシャツ脱がすんじゃなかった」
「こらっどういう意味だよ?」
マサキは僕の胸元に顔を埋めたまま、ぐすんぐすん鼻をすすっていましたが、それでも垂れてくる鼻水を、ぐりぐり顔を押し付けて、僕の胸にこすりつけてきました。
「こらこら、鼻水を拭くな」
「ごめんな‥」
マサキは顔を胸に埋めたまま、また急に謝りました。
「謝るんだったら、すんな」
「‥ごめん」
マサキは、へへへっと笑ってから、また謝りました。
「何度も謝んなよ」
「ううん、違うんだ」
マサキは僕の胸にこすりつけるように頭を振って言いました。
「なにが?」
「たぶんまた、ケイにヒドいことしちゃうかもしんないから。先に謝っとこうと思って」
「‥おい、それはやめろよ?」
「…」
「…おい?」
マサキからはなんの返事もなく、僕は不安になりました。
「ありがとな」
マサキは僕の背中に腕を回すと、ギュッと抱きついて身体を密着させてきました。
「…おい、なに? 今度はなんだよ?」
「…なんでもないよ、バカ」
マサキは僕の胸に顔をギュウっと押し付けるようにさらに密着して僕に抱きついてきました。
ぎゅうぎゅうとマサキの身体が僕の身体を押してきます。
少し元気がなくなっていたマサキのあそこも、また硬さを戻して僕のお腹でピクンピクン激しく脈打っています。
呼応するみたいに僕のもピクンピクンと脈打ち始めました。
「…なあ、ひとつ聞いてもいい?」
「…うん?」
僕はずっと気になっていたことをマサキに切り出しました。
「洗面所でさ‥見たマサキのはムケてたけど…あれは、僕に見られると思って‥ていうか見せるためにムイてたの?」
「…」
マサキから返事はありませんでした。
「なあ? どうなんだよ?」
突然、僕の胸に痛みが走りました。
「いって!」
図星だったみたいで、マサキは僕の胸にかじりついたんです。
「ケイには俺の一番いい状態を見て欲しかったんだよ!」
口を尖らせたマサキが、顔を上げて僕を見上げました。
僕はマサキのおでこを叩いて、噛み付かれた胸を撫でました。
胸には綺麗にマサキの歯型がついていました。
「あーっ! 歯型ついてるし。どうすんだよ、これ。部活で着替える時に見られたら、なんて言えばいいんだよ?」
マサキは楽しそうにケラケラ笑いました。
「俺に噛まれたって言えばいいじゃん」
「そんなこと言えるか!」
マサキは面白がってさらに僕の肩に噛み付いてきました。
「いって! こらっ、噛み付き禁止! 保健所連れてくぞ?」
僕はマサキの頭をパコンッとめいっぱい叩きました。
「いてっ、俺は犬か!?」
噛み付くのを止めたマサキは頭をさすって口を尖らせました。
「あれ、違うの?」
僕がそう言うと、マサキは「うーっわんっ」と犬の鳴きまねをして、噛み付いた痕をぺろぺろ舐めました。
「あんっ‥止めろよ、ホント犬みたいだな」
僕はマサキに肩から首にかけて舐められて、気持ち良さにゾゾゾと鳥肌を立てて感じてしまいました。