コメントいつもありがとうございます。
今日も少しだけですけど更新します。
続きです。
マサキのキスは僕の時よりももっと長くて、5秒くらいだったと思います。
でも、もしかしたらそんなことなくて、もっと短かったのかもしれません。
僕は目を開けたままで、マサキとバッチシ見つめあったままだったので、長く感じただけなのかもしれません。
マサキはそっと唇を離して照れたように目をパチパチまたたかせて、僕を見ました。
「目、閉じろよ…ハズい」
そう言われても、目を閉じるのだって恥ずかしいし、タイミングが分からなかったんです。
「…うっさい!…マサキのバカっ! だったらマサキが閉じればいいだろっ!」
僕はやっぱり息を止めてしまっていて、ハアハアしながら文句を言いました。
「なんだよ…やっぱり怒るんだな…」
マサキは困ったような顔で微笑むと、目を閉じてあごを突き出しました。
「…じゃあ、はい。目‥閉じるよ」
そんなふうにされても、それはそれで恥ずかしくて僕はドギマギしてしまいました。
「早く‥ケイ、してよ」
ゲームの順番を待ってる時みたいな言い方で、マサキはなんのためらいもなく、無邪気に催促してきました。
「そんな‥言うなら…してやるよ」
僕はマサキの綺麗な顔を見つめながら、ごくりと唾を飲み込んで、恐る恐る顔を近づけました。
そしてまたそっとキスをしました。
今度は僕も5秒くらいしていたと思います。
マサキの柔らかい唇の感触が気持ち良くって離れるのが難しかったんですが、また息を止めてしまっていたので苦しくて離れました。
僕は、はぁはぁ息をしてマサキが目を開けるのを見ていました。
マサキも少しはぁはぁしながら、はにかんで僕を見ると、舌を少しだけ出して唇を舐めました。
それを見て僕はものすごくドキッとしました。
「怒られないキスもいいな‥困った」と笑うマサキは、すぐにまた僕に顔を寄せてきてキスをしました。
唇が触れる瞬間、マサキは目を閉じました。
その顔はとても穏やかで、僕も安心して目を閉じてキスを受け入れられました。
今度も5秒くらいだったんじゃないかと思います。
唇が離れる時、別れを惜しむみたいにマサキの唇が僕の下唇を噛むように挟んでから離れました。
僕はその感触がなんだか気持ち良くって思わず「あ…」と声を出してしまいました。
見るとマサキはにこっと笑ってまた目を閉じます。
いつ交互にキスするキマリになったのか分かりませんが、そのつもりで待っているマサキに僕は、唇の感触が忘れられなくて、またキスをしました。
三回目にもなると少し余裕もできて、僕は息を止めないでキスをすることが出来るようになっていました。
しっかりとマサキの唇の感触を味わって、僕はまた5秒くらいして唇を離すと、マサキが追いかけるように顔を近づけてきてキスをしました。
不意をつかれた僕は心の準備が出来てなくてドキっとしてしまいました。
「ん…」
マサキのキスはさっきよりも強く押し付けるようなキスで、マサキが興奮しているのが分かりました。
僕がびっくりして身を引いたのが分かって自制したのか、一度唇を離すと、もう一度今度はゆっくりと優しく唇を付けてきました。
そして唇を離す時にちょっとだけ舌で僕の唇を撫でるように舐めました。
僕はまた感じて声を漏らしてしまいました。
マサキは、はぁはぁしながらトロンとした目で僕を見て、へへへと照れたように笑いました。
「…怒んなくていいの?」
「…怒られたいのか?」
僕を挑発するような目で見るマサキにそう言って、今度は僕からキスをしました。
さっきよりも強めに、マサキの唇に噛み付くようにチュウっと吸い付いてやりました。
するとマサキもそれに応えるように僕の唇に吸い付いてきて、僕の頭を手で押さえて離れないようにすると、唇の隙間から舌を差し込んできました。
僕は驚いて口を離そうとしましたが、頭を手で押さえられていて逃げられませんでした。
それに見るとマサキはすっごく気持ちよさそうに目を閉じて、一生懸命な様子で僕にキスしています。
僕はなんだかマサキのそんな顔を見ているうちにだんだんと落ち着いてきて、マサキの舌を受け入れていました。