翌日から金曜まで、朝から夕方まで隼を吉川さんに預けて私は家事と仕事をして過ごした。
時間があったので役場の職員に相談し、隼をうちの神社で雇う形を取り、健康保険などの手続きを完了させた。
また、隼には内緒で、来週からの仕事の道中で、隼の親類に現在の状況を伝えに行く事も計画していた。
私が日没頃に夕飯を作っている途中で隼が帰ってくる。先に風呂に入るように促すと15分程度であがってきた。
TVをつけてニュースを見ながら食事を始めると…
柿を取ったこと、吊るし柿や渋抜きの焼酎付けのこと。
栗拾いの最中に山歩きのコツを吉川さんに教わったこと。
芋やピーマン、茄子などを収穫したことなど、その日の出来事を楽しそうに話してくれた。
中でもジジボケした吉川さんから孫の葵ちゃんのエピソードを聞いては土曜の祭に胸を躍らせているみたいだった。
毎晩、私が風呂に入ると隼は背中を流しにくる。
断っても体を洗わせて欲しいときかないので流れに任せて洗ってもらっている。
私が精通したのはいつか…
私の初エッチは誰となのか…
どこでしたのか…
ゴムはつけたのか…
うまく出来たのか…などなど、土曜日の妄想のヒントの為とはいえ、私のプライベートな質問を畳み掛けてくる。
別に隠す必要もない為、真摯に答えていると、調子に乗って女性遍歴、男性遍歴を聞いて来たので、そこは内緒にしておいた。
「えー、聞きたいですぅー」とねだられたが「いつか機会があればまたね。」とはぐらかせた。
寝る際はTシャツ一枚で相変わらず私の布団に入り、腕枕されながら私に抱きついたまま眠りについた。
隼の寝顔は…相変わらずかわいかった。