朝ごはんを食べた後、倉庫から杵や臼、大きな桶などを出して庭先で洗っていると、神楽の団体がやって来た。
軽い挨拶を行うと、本殿にて団員30名の祈願を行い、小学校の体育館に案内して鍵を預けた。
平均年齢は40歳位だろうか、おっさん連中に混じって20代位の団員も数名いた。
トラックから慣れた様相で荷を下ろす所をあらかた見届けると、安心して家に戻った。
家に戻ると数名のおばちゃん連中が隼をこま遣いの様に使い米を炊き出し始めていた。
『あれを取れ!、これはどこか?、早くあっちに持って行け!』
60歳で『若い』と言われる団塊の世代のおばちゃん連中の圧に負けない位の軽いフットワークでお手伝いをこなしている。
ひと段落した頃に葵ちゃんがやって来た。
意識して固まる隼とは対照的に「隼くんおはよう。」と笑顔で手を振り挨拶する葵ちゃんの方がこの場ではホームグラウンドなのだと分かる。
おばちゃん連中から質問攻めを受ける隼。
質問攻めがやや際どい内容に差し掛かった頃にバカ笑いをする少しふくよかなおばちゃんが隼に近づいくと、徐ろに隼の股間を鷲掴みにした。
一瞬たじろんだが姿勢を戻して仁王立ちとなり、竿と玉を揉まれながらも「もぅー、辞めて下さいよー」とやんわりと静止を促す隼に、周りのおばちゃん連中はバカ笑いをして場を盛り上げた。
「ここの大きさはそこそこだけど、この子の度胸は立派なもんじゃ。葵は同い年だったか、彼氏おらんならこんなはどうだ?」隼のチ●コを揉みながら、今度は葵ちゃんに喰らいつく。
「もぅ、おばちゃんったら、何言ってんのよ。隼くんも困ってるよ?」と苦笑い。
「最初はあまり大きくない方が楽だよ。まぁ、物足りないって思うかどうかはわからないけど。」
「バカッ!」
おばあちゃんの肩口をパチンと叩くと顔を赤くしながら葵ちゃんは縁側の方に向かった。
ふと隼を見ると隼も顔を赤らげて立ちすくんでいる。隼に「追いかけて祭りに誘って来い。」と言うと、ハッと意識を戻して葵ちゃんの後を追いかけて行った。