そういい雰囲気になった瞬間。
ガラガラガラ〜!とドアの音が。
「あーーーー!俺本当クラス上がれなかったらどうしよ!!!!」
とでかい声を張り上げて誰かが入ってきた、俺はこの声の主が一発でわかる。
「ヒロー!俺本当に上がれるかなぁ。もし俺だけ上がれなかったらリアルに一人ぼっちになるべ・・・」
「カズは余裕でしょ?まぁ、俺は樹が心配なんだけどな。あいつ英語でいい点数取れなかったらやばいのわかってるのに、平気かな。」
となんだか騒がしい二人。
ヒロとカズが二人で図書室に勉強しに来たんだろう。俺達には気づいてないみたい
カズ「まぁ、樹には一樹先輩いるし。余裕じゃね?てかあの二人本当に続いてるよなぁ・・・。俺なんか別れるような気がしてたんだよ、まぁこんな事いえないけど。」
ヒロ「俺も一樹先輩と樹じゃタイプが全然違うじゃん?だからそれちょっと思ってたw」
カズ「うんうん。男同士で愛し合うって本当どうなんだろうなぁ。気持ちとかそういうのとかなんか色々と複雑なんじゃねぇかなとか思うんだけど。」
ヒロ「俺の推測だと、そんな事気にしてるのは樹だけだな。一樹先輩はそんなのどーでもいいって感じじゃんw」
カズ「そうだなー。でも樹ってなんかデカクならないと俺達に相談しねぇじゃん?いつもどっちかっていうとあいつ聞き役って感じだから。なんか相談とかあったらすればいいのにねー」
なんて嬉しい事言ってくれるんだ、と思って軽くジーン。と思ってたらやっぱりいらない一言、言うのがカズでもあり。
カズ「まぁ、あいつ馬鹿だからなー。こないだの数学のテストあいつ29点なのしってた?」と大爆笑のカズ
ヒロ「えーーー!!!あいつそんな馬鹿だったのかよ。だからテストの時間あんな早く終わって寝てたのかw」
カズ「そそ。あいつの特技はセックスだからなーwww」
せっかくの俺の感動がこいつらの言葉で吹っ飛んだw
ちょっとやる体制をとってた俺、Yシャツのボタンをを全部開けてたのなんて忘れて。
樹「おぃ!誰が特技がセックスだってー?しかも数学のテスト29じゃなくて19なんだよゴラ!まぁー?誰かさん古文8点よりかはましだと思いますけどー?」
しばらく沈黙・・・・。
樹「本人が出てきた途端黙るなんていい度胸じゃねぇーか?」
そしてヒロが一言
ヒロ「いや、なんでお前そんな制服はだけてるの?まさか学校でやろうなんて思ったんじゃねぇだろうな?」
俺は自分の体見る。
樹「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!やっべぇ。」
俺はとても焦る。
ヒロ「そこが馬鹿なんだよな、こいつの。ま、それがいいとこでもあるんだけどな。」っていう言葉を言ってたのは俺も知らず。ノチノチの笑い話で聞くこととなる。
カズ「とりあえずさ、俺ら邪魔だから帰ろうか。ヒロ」
ヒロ「そうだな。樹、明日テスト頑張って上いこうぜ。」
といい、二人はサカサカと図書室を出て行った。
一樹「お前本当に馬鹿なんだなwあー、おもしろかったw」
俺はもう恥ずかしくてひたすら黙る。
一樹「もう帰るか、明日遅刻したら元もこもないからな。」
樹「う、うん・・・。」
俺は本当に恥ずかしい思いながらかえる事にした。
一樹「今日は歩きで駅でいこうか?」先輩がフト何かを思うように言う。
樹「あぁ。別にいいですけど・・・」
俺達は学校を出て駅へと歩く、もうあたりは真っ暗で。静かな住宅地へ向けてひたすら歩き出す。
俺達は何も喋らないでふと先輩が空を見上げて言う。
一樹「星が綺麗だな・・・。なんかもう本当に冬なんだって感じ。冬休みどっか旅行にでもいかねぇ?なんか思い出作りたいしな〜」
本当に綺麗だった・・・。こんな都会でもちゃんと見ようと思えば星が見える、この透き通った空に輝く星が本当に綺麗だと思った。
樹「うん。いいね〜!行きたいね☆」
一樹「その時お前が特進に決まってたら、マジ嬉しいんだけどなぁ・・・w」
樹「うん、本当に特進いけたらいいね。明日頑張らなきゃ」
先輩は俺の前へと立つ。
一樹「お前は、特進にあがれるから。頑張り屋さんだからなw余裕だよ」と俺の頭をなでてくれる先輩。
樹「うん。んじゃ明日頑張る!!」
俺らは駅までゆっくりゆっくり歩いて帰っていく。12月の寒い日、もうお互いマフラーをまいて。
コンビニで買った、あんまんを食べる。のほのーんとしたこの冬の夜・・・。俺はその日久々に10時には寝てた。
翌日試験があった。勉強の成果はきちんとでた。無理矢理覚えたターゲット・・・・。
そのターゲットの単語がボンボン出てきたのは驚いた・・・、文法も学校で買わされた英頻をやってたら、それが丸々出てきてたり。でもちょっとレベル高い問題ばっかりで苦戦。
国語や日本史は本当に特進に上がるだけ難しいって思った。
テストが終わり、家に帰ろうと駅に向かう。今日はみんな試験を受けてたからみんなで答え合わせしようか〜ってなってた。
優「まぁ、余裕だろ。俺らあの問題解けたならたぶん普通にどっかの大学ひっかかりそうじゃね?この年にしてw」
カズ「まぁな、とりあえず俺達は問題ねぇな。あとは終業式を待つのみ!しかもそれまでお休みときたらこっちのもんだ!」
亮「って事はとりあえずカラオケ行きます?」
ヒロ「仕方ねぇから行くか!!!!」
樹「さんせーーー!!!渋谷いくべ!!!」
って事で俺らは渋谷にいって、カラオケをし楽しみまくった。そこでカズにマジで好きな女ができたことや亮が予備校通ってる事なんてのも聞いたり。みんなの近況報告みたいなのしてたw
それだけ俺達は学校ではあってたけど結構ばらばらだった。
終業式の日・・・・。
さえちゃんからクラスのみんなに来年のコース決定の紙が配られた。
俺はサエちゃんにも英語を結構教えてもらってたので紙を渡される時に本当にヒヤヒヤだった。
最初に優が渡される。。。渡されたときに優の顔がホンノ少し笑顔になった
そう、優はもちろん。うちの学校で一番頭いいAクラスへ来年行く事が決定した瞬間だった。
カズ、ヒロもみんなさえちゃんが笑顔で渡していく。
次に俺の番。。。
サエちゃん「あんた本当に頑張ったのにね・・・・」って一言最後に言う・・・。
もう俺は終わったと思った・・・。真剣に
紙を開けてみると。
「1−9 五十嵐樹 来年度文系特別進学Aクラスに決定した事を通知する。」
俺はそれを見た瞬間口ポカーンとあけたまま。しかもAクラスっていったらうちの学校の文系で一番TOPのクラス・・・。
生まれてはじめて勉強してよかったーって思った瞬間だったw俺はAにいけるなんて思ってなかったし、、、ちなみに普通に特進にきまったら。Aクラスだのあーだのっていうのはつかない。
その時さえちゃんが一言「あんた渡したときの顔、本当に面白かったwからかいようがあるなー!」
と言って笑顔・・・。こいつ悪魔だwと思った。
最後に亮だった。
亮は理数には上がれなかったみたいだった。という事は校舎がちがくなる・・・。
亮「まぁ、俺は化学がやばかったからな・・。仕方ねぇよ!みんなガンバレよ!」
もう掛ける言葉もなかった、ただこいつがこの先この悔しさをバネに理数の奴なんかより頑張ったのは言うまでもない。でもそれはもうちょっとあとの話・・・。
これで来年のクラスで優とヒロと一緒になることが決定。カズは一番上のAっていうのは入ってなかったから違うクラスになるっていう感じだった。
そんな亮にかける言葉もないまま、学校が終わる。みんなは普通に飯を食って帰るみたいだったけど俺はとりあえず先輩に話したかったので。
先輩のあるクラスへ向かう。
ちょっと走ってたら後ろからグッと誰かに抱きしめられるっていうか首に手を回される感覚?みたいなのが起こった。
一樹「よぉ!やっぱり俺の言うとおりだったろ?」
樹「え、なんで知ってるの!?」
だってまだ俺しか知らないはずだし・・・。
一樹「今日朝サエちゃんと逢ってさー。来年が楽しみね〜。って言ってたからこれはそうだろうなって思ったんだよw」
あー、本当にあの女は・・・。俺の率直な感想だったwサエちゃんって本当になんていうか・・・wおかしいっていうか・・・w
一樹「とりあえず来年から一緒だな〜!やったわー!てかもう今日から冬休みじゃん?いや、むしろイブじゃん!?だからー。今日はお前にプレゼント〜!」
といって先輩が見せてきたもの・・・。それは旅行のパンフレット
一樹「俺さー、本当に運いいよなー。兄貴がいけなくなったからってくれたんだよw行くぞ。旅行。しかも場所は京都!」
樹「は。。。京都だ〜!?!?!?!?!?!?どうして。ぇ。なんでいけなくなったの。」
一樹「本当はさ、お前名古屋行きたいっていってたじゃんか?だから名古屋にしようかと思ったんだけど。兄貴の彼女がなんかいけなくなったらしくてキャンセルするなら俺に安く売ってやるっていってくれて。」
俺は驚きでした。まぁただ俺のばぁちゃん家が京都だなんてその時は言えるはずもなく・・・w
樹「京都なら甘いもの一杯あるねーー!しかも和だよ和!!!」と大喜びしたつもり。だって京都はもう毎年夏にいってるし・・・wばぁちゃんちの近くは超有名観光スポットだし・・・wまぁスイーツとか関西で安いもんを帰るのでいいかって思ったw
そして俺達は年越しは京都ですることが決定したのだ。