泣かないで?もうお前が泣いてるのが想像できるよ・・・・、お前には仲間がいるだろ?樹の周りにはいい奴が大勢いる、俺はそいつらを信用しようって思ってお前との別れを決断したんだ。俺がいなくなっても樹を支えてくれる仲間、そいつらを信用してるから俺はお前の元から離れられるんだよ?だから辛い時や楽しい時、なんでもそういう仲間に話すんだぞ?俺に話してたみたくな?だから・・・。今度からは俺じゃなくてそいつらを頼るんだ。わかったな?
樹?俺がお前を好きになった理由って言ってなかったよな?
俺が樹を好きになった理由は、お前の笑顔だよ。お前の笑顔は本当に綺麗だ・・・。嘘偽りのないそのまっすぐな目、心。人と向き合う姿勢・・・。俺はお前の事ひまわりだと思うよ。
だからお前にはいつも笑っててほしい、なぁ?笑って?俺の最後のお願いだから。
樹には笑って人生を歩んでいってほしい。俺がいなくなっても前を向いて歩けよ?
もし、神様がいて俺達を赤い糸で結んでくれてたとしたら、またどっかで逢えるって信じちゃダメかな?それまで俺達別々の道かもしれねぇけど、また次あった時にお互い笑って逢えねぇかな?俺はそれにかけたいんだ。お前との赤い糸に・・・・。だからそれまで、一時のバイバイだ。さようならじゃねぇよ?「またね」だ から。また逢える。な?だから辛いかもしれないけど頑張るんだぞ?
樹は今何を考えてるかな?この手紙を読んで、おいかけてこようとか思ってるだろうな〜。ただ俺は誰にも何処の高校へ行くなんて言ってないからわからないぜ?w
俺お前がまた目の前に現れたら俺の決断がゆがむかもしれねぇから、携帯も何もかも向こういったら新しくするつもり・・・。
向こうで友達できっかな〜、俺wもう3年で転校とか泣きてぇけど、俺は後悔はしてない!何があっても、俺は頑張るから。お前もしっかり地に足つけんだぞ?
んじゃな、樹。また逢う日まで元気でな。
PS
こないだとってプリクラ、あれ俺がもらってくから。携帯の待ちうけはお前にやるw大事にしてるんだぞ?
高橋 一樹より
俺の涙は止まらない。みんな俺の方を見てる・・・・、関係ない。俺は席を立ち上がる・・・、先輩・・・、おいていくなよ。俺まだあなたに何も伝えてないよ・・・。そう思ったら俺は自然に行動に出る。
しかし、サエちゃんがそこで一言。
サエ「五十嵐!何立ってんの、座りなさい!!!」そうサエちゃんは怒鳴りつける。
俺はフッと我にかえった。あ、サエちゃんこの手紙がなんだかってわかってたんだ・・・。だからさっきあんな事・・・。
俺はおとなしくサエちゃんの指示に従う事にした、時刻は9時30分をさしていた。
サエ「よし、今日とこれからの流れは以上!提出物ある人は学年集会終わって教室に帰ったら出す事。んじゃ学年集会いくわよ!!」
その一言で一気に周りはざわめきはじめた。俺は何も持たずに保健室へと泣きながら走る、途中で亮にすれ違ったがそんなのおかまいなし・・・。俺はもう何も見えてなかった、ただ。先輩・・・・。何処いくの?ってそれだけ。俺は本当周りから見てたら変人だったと思う、ただひたすら涙を流してダッシュする生徒・・・ 。
保健室の前につき、扉を開ける。そこには保健の先生・・・。
先生「五十嵐君、待ってたわよ。さぁ、とりあえずこれを・・・。」
そういうと先生はメモ帳のかけら2枚と5千円を俺に渡す。
一枚目には五十嵐樹を早退させます。っていう生活指導へ提出する為の紙
二枚目には「東京駅、11時〜発のぞみ○○号博多行き」と書いてあった。
樹「先生これは・・・・?」俺はわけわからずに聞く。
先生「早退届け、五十嵐君が早退する為に必要でしょ?それとその二枚目の紙・・・。それは高橋君が乗る新幹線の時間よ。高橋君今日朝一で学校きたのよ、最後の挨拶しにね?その時にあなたへの手紙とかをサエに渡してたわ。サエもビックリしてたわよ!何せ急だったんですもの・・・。それで時間とか聞き出して、五十 嵐には行ったの?っていったら言ってないって言ってたらしいから・・・。サエが気利かせてくれたのよ、サエがね?「「五十嵐が何も知らないで高橋と離れ離れになったらあの子きっとダメになるわ。だから最後に人目でもいいからちゃんとあの子の言葉で何か高橋に伝えないと・・・。」」って言ってた。本当にいい子よね、あ の子も・・・・。それでお金、今いくらあるの?」
俺は財布を見る・・・。
樹「・・・・。2千円・・・・。」俺はもうサエちゃんのやさしさが本当に嬉しくて・・・。涙がますます出てくる・・・。
先生「ほら、泣かないの!イケメンが台無しよ?2千円なら1万なきゃダメね。ほら駅に10時にはついてなきゃいけないのに間に合わないわよ!そっからタクシー拾いなさい!荷物とかは友達にもたせといてあげるから急いで!もし間に合わなさそうなら直接東京駅までタクシーでいきなさい!!!」先生は俺の背中を押す ・・・。俺は先生の方へと振り返る
樹「先生達、本当にありがとう・・・・。」俺はそういうとダッシュで学校を出る。生活指導には早退届けを出したら何もいわずに返してくれた。今思うと荷物もってないのによく変に思わなかったな?って思う。
学校をダッシュで出て坂を下る。タクシーを拾えそうな道につくと、俺はタクシーに乗り
樹「すいません!急いで!〜駅まで!!!!」
そういうとタクシーの運転手も俺の気迫に負けたのか。スピーディーに駅へと着いた。
駅へつくと10時ぴったし。ちょうど掲示板を見ると急行の文字が。。。
樹「急行乗れば大手町まで30分ちょいでつくな・・・。」そう思った俺は電車に乗る・・。
電車の中で俺はもう何を考えてたかわからない、先輩がいなくなる・・・それだけで俺は涙が洪水のように出てきていた。周りの人は制服をきた男が泣いてるのを見て相当なんかあったのかな?って思ったに違いない。
ただ俺はそんなのどうでもよかった、この場で先輩の事を愛してる!って言って先輩が戻ってくるなら何度だって言ってやるから神様お願い・・・・先輩を連れて行かないで・・・。俺はそう願っていた。
電車はいつの間にか渋谷を通り越して大手町へついていた。
「大手町、大手町〜。」駅のアナウンスが流れ、俺はそれでハッとして駅へと降りる。時間は10時35分。俺はそこからダッシュする、ただ大手町は俺一度も乗り換えでも使った事なかったから全然わからなくて本当迷子になる・・・。
樹「クソ!東京駅何処だよ!!!」そう迷子になってると、神様は見捨ててなかった。東京駅の案内板が・・・。俺はそれをたどり東京駅丸の内口?へと着く。
レンガの建物の東京駅、それは本当に色々な人種が混在し、また旅立つ人の多さも半端ない。
俺は窓口を見つけて
樹「東海道新幹線の入場券お願いします!!!!」そういうと駅員さんは事務的に入場券を出す。この時点で50分。
そっから新幹線のホームへ着くのに3分。もう本当に先輩を探している時間があまりなかった・・・。
東海道新幹線の案内板にはのぞみ 博多行きの文字がしっかりとあった・・・・。俺はそのホームへとダッシュで向かう。
新幹線のホーム。これから旅行へ行く人、遠距離恋愛のカップル・・・、外人。本当色々な人がこの新幹線に乗っていたのがわかった。もうすでに新幹線の中には人が、俺は一番端から先輩を探していく。。。16号車、15号車・・・。こう見ていくと前でうちの学校の制服を来た背でかい男の人が新幹線に乗ろうとしてい たのがわかった・・・。それは見間違えるはずがない間違いなく先輩・・・。
俺は声を張り上げてよぶ。
樹「一樹!!!!!!!!!高橋一樹!!!!!!!!!」と名前を呼ぶ。その人は気づいていない。
俺は名前を呼びながら走る。その人がいる方向へ・・・。途中で本当に色々な人にぶつかった・・・でもそんなの気にしてられなかった。
あと車両1つ。。。先輩に逢える。その時だった・・・。
「「プルプルー♪○番線のぞみ〜号博多行きが発車します。ドアが閉まりますご注意ください。お見送りの人は〜」と鳴り出す。
なんて神様はヒドイんだろう・・・。俺はそう思う。俺は先輩の乗った車両につき。窓で先輩を探す。
すると先輩がいた!!!こっちに気づいてない・・・。。
俺は窓を柵ごしにたたく、すると先輩はこっちを向いてとっても驚いていた。
俺はもう、目一杯の声で先輩にいう。
樹「先輩!!!なんで!?!?どうして?」俺はそれしかいえなかった、涙を流しながら。
すると先輩は聞こえてないのか笑顔だった。するとこう窓越しにこういう。
「笑って」俺にはそう聞こえた。
俺はもう目一杯頑張って笑った。すると先輩も笑顔になる・・・・。
先輩は急いで紙に何かを書いて窓に貼る。
「またあえるから、元気でな」それを見た瞬間。
いつの間にかドアが閉まり、新幹線が動き出す。俺はそれに合わせて俺は動く、すると先輩はガッツポーズをして。
「がんばれ!」って言ってたんだと思う。どんどんスピードをます新幹線。もう俺はおいつけない・・・・。
等々新幹線は博多へ向けていってしまった・・・。先輩この時俺は本当に今まで生きてきた中で一番必至だったんだよ?もうあなたがいなくなるただそれだけで俺は本当にムリだったんだ・・・・でもあなたはいってしまった・・・。俺はどうすればいいの?誰か教えてよ・・・・。俺はそう思いつつ東京駅のホームで座り込 み泣いてるのだった・・・。
新幹線が行ってからはや1時間が経とうとしていた。
俺はひたすらに自分に問いかける、先輩はどうして俺を置いていったのか、家族の事もわかる…。痛いくらいわかってるはずなのに…
なんで完全に連絡取らなくするの?俺は捨てられたの?考え方はますますマイナスに向かう。
俺は駅を出て歩き出す、適当に電車乗って家へつく。
その間俺の携帯には何通ものメールが来て、電話もくる。一樹先輩の転校はすぐに色々な人の耳に入ったらしかった…、それで心配してくれた友達…だけど今はだれとも何も話したくなかった
家の自分の部屋に入った俺は声をあげて泣く。
樹「一樹…、行かないで…、いつかっていつだよ。俺はもうあなたなしじゃ嫌だ…。俺の近くにいて俺を愛してよ…」
枕は俺の涙でビチョビチョだった…。
俺の心は1日でズタズタになった、その日から俺は学校に行かなくなった。鞄はいつの間にか優とヒロが家まで持ってきてくれたみたいだったけど、親には絶対誰にも逢いたくないって言ってたから。逢う事はなかった…、
学校に行かなくなって1週間が経った時、親が部屋にきて言う
母「何があったかわかんないけど、学校行きなさいよもう一週間なんだからね?」
と俺にいってきた。そんで親は仕事に行く
うちの両親は共働きなので俺が朝適当に学校行くふりして家出て、親がいなくなったの見計らう頃に家に帰ってくる。そういう生活をその日からはじめた、外に出て街を歩くとそこには先輩との思い出がたくさん溢れてた…
一緒にいった公園やいつもの電車。そこで笑いながら話す俺達の幻想まで俺は見てしまう…。
俺はもう先輩に逢えないくらいならこの世にいたって意味ないって考え方になりはじめていた…
そして俺は家に帰って、紙を切るために置いてあっただろうカッターを手にもつ。
それを手首にあて、切る…。
不思議と痛みがない…、俺の手から赤い血が出てる。その時思ったんだ、なんて綺麗なんだろう…。むしろ痛み感じないなんて…、死にたい人ってこうなんだ
樹「俺もう死んでるんだ…」
俺は完全に壊れてた、先輩がいなくなったショック。それは想像以上に深く深く俺の心に入ってきた
友達からの電話やメールなんて見もしなかった、上っ面の慰めなんていらない。
もう誰とも関わりたくない、俺は先輩と家族になって子供作って……………
勝手な妄想、現実を全く直視しようなんてしなかった…。それから俺は毎日のように自分を傷つけ、手はミミズバレのようになり。何も食べない…、顔は痩せもう顔もなにもかも死んでる人になっていた…
そんな生活をして、もうもうあと1日で2週間学校に行かなくなった日、俺は決意を固めたんだ…