これはちゃんとお礼言うべきだと思い,僕は夕方ホームで待っていた。
するとどんどんと高校生が増えていったが彼は見つからなかった
どんだけ多いんだろう。
確か彼は学ランだったから・・・
でも学ランが多すぎてわからない。
みんな同じような顔に見えるし。。
どんな顔だったかもあまり覚えていなかった。
背たけは…180ぐらいあったのかな?凄い高かったような気がした。
どんなに待ってもなかなか来ない
また雪が降り始めた
七時になりもう諦めかけたそのとき
あっ・・・
あの子だったような気がする・・・
うる覚えながらなんとなく彼のような気がしてきた
とりあえずどうやって声かけようか
「加納先輩??」
その彼の中の友達らしき子が僕に話しかけてきた
ん??
「もしかして伊達君??」
(中学時代に近所に住んでた後輩で結構仲が良かった)
二人の男の子たちはビックリしていた
「俺の近所に住んでたんだ。加納健二先輩だよ。藤井が今朝言ってた定期届けたっていう人って加納先輩?」
伊達君は藤井君を指さしながら言った
「あぁ。加納先輩だったんだ。俺覚えてます?中学のときにバスケ部でした」
なんと届けてくれた男の子は中学時代のバスケ部の後輩だった
藤井智也君だった
なんたる偶然!!
藤井君は中学時代にバスケ部だったけど,僕は三年の春ごろからあまり来ていなかったから二三度あったぐらいであまり覚えていなかった。しかもあのときは凄く小さくて今は見違えるように男らしくなっていた
トウルルルルルルル
電車が来る合図
「それじゃあ加納先輩また!!」
「うんまた」
三人は帰って行った
まさかの後輩とは!!
藤井君かぁ。なんか今まじまじと顔を見るとイケメンだった
かっこかわいい系。
あれで背が高いから絶対モテるだろうな
僕は帰った後も藤井君のことばかり考えてしまった
そういえば全然お礼していないような…
また今度会ったときにお礼しよう
そして朝 いつもの時間にまた登校
そのときにたまたま藤井君と会った
「あっ加納先輩!!おはようございます」
「おはよう」
頭をペコって下げてくれるようになった
マジ藤井君可愛い!!
僕はだんだんと藤井君に夢中になってしまった