優史は上手ではなかった。テレビもこの部屋にないところを考えれば、ビデオなんかないよな。
見よう見まねの見よう見まねはなんかぎこちない。
ちょっとずつ良くなってきた。いろんなとこを舐めてきて、手はたまを触ってた。
いきなりスゴく吸い付いてきて、それくらいから気持ちよさがいっぱいになってきて、イきそうだ。
もうちょっとだけ、この必死な優史の顔を見ていたい。いつものさわやかさではなくて、目がギラギラした優史も見ていたい。
でも限界、優史は上手や。
「優史、はなしてもいいから。」
そういうと、太ももを1回叩き、続ける。
「優史、イクで。イクで。」
と言って、僕は果て、優史はティッシュを素早く先に僕のモノにあて、違うティッシュを自分の口に運んで、出した。
その、先に僕のことと考えてくれたティッシュ1枚に優しさを覚えた。この優しさが、僕の恋人。
「優史は、やっぱ名前と同じで優しいなぁ。」
くちびるをあわせて、舌を絡ませた。ちょっと苦かった。
抱き合いながらお互いの体を触る。もう、恥ずかしくはなかったからいろいろ触ってみた。二の腕はまだゆるいほうだとか、すごくちっちゃい乳首だとか。もっと前に分かることだと思ってた。
11月の体育祭で、僕がリレーのアンカーでトップでゴールして、優史に抱きついた時に、好きだと思ったとか、それからおかずが僕になったことだとか、いつも通り僕ばかり話した。
『もう寝よか。ちょっと疲れたし』&ニッコリ
「じゃぁおやすみのKISSを。」とほっぺを指差す。
すごく押し付けてキスされた。
時間は1時を指していた。
最初のエッチは、雰囲気0点でも、気持ちだけは百点満点だった。
7時に目が覚めた。初めて優史の寝顔をみた。いつもと違う笑顔。口だけ笑った可愛らしい笑顔。
改めて、初恋が実ったのを喜んだ僕。
「これからもお世話かけます。」
寝顔にキスして、もう一度寝た。
Fin.