季節は初夏。もう春の凉しさなんてあっという間に過ぎ去って、学校までの道のりには額に汗した人々がただ前だけを見て風をきる。僕等の毎日に変わるのは曇の御機嫌くらいなもので。学校帰り、また今日もたコイツと家に向かう。
僕「どーしたら良いかな?どーしよう…ハヤトがいけないんだよ、あんなこと言うから」
部活帰りの薄暗い住宅街。バテバテになるまで練習してたはずなのに、僕はまたハヤトの周りで飛び跳ねてた。
僕のプロフは160*45*16。バスケ部だけど上手くもなく、それなの部員ww華奢だけどそれなりに筋肉質ですw
ハヤト「なんだよ、ただ修学旅行の斑に誘っただけじゃんか。嬉しいくせに」
ほっぺたをつんつんしてくるハヤト。
ハヤトは僕の小さい頃からの大切な友達。178*63*17で同じバスケ部。カッコイイっちゃカッコイイけど、それ以上にお調子者って感じ。しょっちゅう僕を困らせては面白がっているが、優しいイイ奴だ。でも体は最高だと思うww
僕「それで感づかれたりしたら−」
僕はそんなのに構ってる場合じゃないんだ。
ハヤト「気にすんなって。最初からかずみの中にお前なんか居ねぇから。つかしかも疑われるなら俺だろ」
ふん、と鼻をならす。
僕「もう!僕にはすごい重大事なんだからっ」
ハヤト「にゃははっ。俺のおかげでだろ?だいたいかずみなんかのどこが良いんだ?あんなのただのお嬢ちゃんだろ?」
僕「じゃあ、どうしてケーイチのこと怒ってたの?」
拗ねたように口を尖らせたまま、僕は訊いてみた。
ハヤト「……関係ねーよ」
僕「なくないよ。ねえ、なんで?」
ハヤト「黙れって」
ハヤトの顔をまじまじと見つめる僕が居ないみたいに小さく応える。。
僕「ケーイチがかずみのことバカにしたから怒ったんじゃないの?」
ハヤト「ぁああっ。知らね知らね。もう忘れたっ」
言いたい放題なくせして自分が言葉に詰まるといつもコレだ。だけど、なんかそれ以上責められなくなってしまう。
ハヤトは強い存在。何でも笑顔であしらって、たまの照れ笑いがよく似合う。そんなハヤトの困った姿は見たくないから。いつも、ドンと構えていてほしいから。
かずみはお金持ちな家のお嬢様で、おしとやかで物静かで。横顔がとっても可愛い。
男子の皆からはお高くとまってるって思われてたりもするけど、そんなことない。野外活動の時には、バスで酔っちゃって吐いた子の背中をずーっと擦ってあげてたし。ゲロの始末だって先生より早く、ささってしてて。すっごく優しい子。理科の実験じゃ女の子だけの斑だったから、自分だって大嫌いなくせに蛙相手に頑張って。
僕はそんな彼女が好きなんだ。
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最初のうちは♀(かずみ)が出てきますが、気長に読んでもらえれば嬉しいです!