ともくんサン、かずサン
ありがとうございます!
下手で読みにくい文章ですが、
よかったらこれからも読んでください。
『奏…好き』
中3の始めだ。
そんなことを言われたのは。
若くてカッコイイ人。
その人を好きだと思ったのは、見た目が良かったからだと思う。
金じゃなくて、身体。
その人に抱かれるたびに幸せだった。
好きだったかも知れない。
でも俺は、別の人にも抱かれた。
金のため。
後輩にも友達にも手を出した。
近いなら近いだけイイ。
いつでもできるから。
欲求解消には一番イイ。
でも、好きだと言われるのはツラかった。
俺はそれに答えられないから。
誰か一人に固執して、捨てられるのが怖いから。
だから誰の告白にも答えず、ただはぐらかして抱かれた。
『奏、フェラ上手いね』
『中…スゲェ気持ちイイ…』
そんな褒め言葉聞き飽きた。
『お前、ピアノ上手いじゃん』
放課後。
たまたまピアノを弾いてた時にそいつはいた。
少し癪に障る笑い方。
小学校の頃、よく見ていた容姿。
中学時代に廊下でたまにすれ違った。
たまに目が合ったそいつ。
そして、今は同じクラス。
初めて家族以外でピアノを褒めてくれた。
それが智也だった。