今PC使えないからケータイからの更新です。
「なに真面目な顔してんの?」
笑いながら背中をバンバン叩いてくる。
「イテェから!」
「痛いの好きじゃん」
「そこまでMじゃねぇ!」
「じゃあ少しはMなんだ」
ニヤニヤと笑いだす智也。
これ以上話してると更に墓穴を掘りかねない。
「ウゼェばか」
それだけ言って話を切った。
「いやいや。楽しいねぇ奏くんは」
なんかのキャラの真似だろうか。
スゲェムカつく言い方。
「意地悪な智也なんか嫌いだ」
だからチョットムカつく言い方で返してやる。
わざとらしくそっぽを向く。
「いじけてるの?可愛いなぁ」
頭を指でツンツンしてくる。
ぜってぇ可愛いなんて思ってねぇぞ。
「こっち向けよ〜」
「……」
斜め前に来る智也。
視界に入らないよう、後ろが見えるくらい横を向く。
「奏〜、奏く〜ん、奏ちゃ〜ん、奏さ〜ま」
面白いやつ。
「前見てないと危ないよ」
「あ?」
ガンッ
電柱にチャリがぶつかった。
ゲラゲラ笑う智也。
「笑うなバカ!」
「バカなのはお前だろ」
言い返せない…。
「うっせぇ!早く帰ろ!」
帰りの間、智也は話題が切れるたびに余所見はダメだよって言ってきた。