すでに夜の10時を過ぎていた。
帰り道の途中にある空太の家に寄ろう。
親がいたらと思ったが、案の定明かりは空太の部屋にしかついていなかった。
チャイムを押した。
バタバタと階段を下りてくる音がする。
「はぃ…ぁ…」
「どした?学校休んで」
「うっせぇバカ!とりあえず上がれ」
「はいよ。お邪魔します」
空太の部屋に通される。
「昨日…見た?」
「なにを?」
「…裸」
「そりゃ着替えさせたりしたし」
「だよね…」
てかお前起きてただろ。
意識あっただろ。
「俺の裸タダ見すんじゃねぇよ!」
「じゃあ俺の裸見る?」
「え…」
「いいぜ、見せてやるよ」
さっきイケなかったから溜まってた。
竜一が二回目イッたときには9時を過ぎていて慌ててシャワーを借りて風呂場でも一発やって…。
とにかく、今日は何故かイケなかった。
だから興奮から醒めず、ただヤリたかった。
上半身裸になり、空太を抱きしめベッドに倒れ込んだ。
無理矢理キスをした。
「わぷっ…おい!」
「空太…」
耳元で囁く。
「だめ…そぉゆぅことは好きな人と…」
「じゃあ空太は俺のこと好きじゃないの?」
「それは…だから……ひっぁんッ!」
我慢できずに耳を舐めてやった。
「いいだろ?」
「…俺とヤルからには高くつくぞ」
「満足させてやるよ」
お互い全裸になった。