「別れよ」
「え?」
「メール見てみ」
「……」
ケータイを開く陽子。
「……」
「じゃあね」
ついでに枕元に置いてあったゴムを拝借。
多分バレてない。
止めてもこない女を鼻で笑って部屋を出た。
「司ぁ。ちゅう」
祐輔がキスしてくれた。
同じことをされても嬉しいな。
「風呂入ろ」
「うん!」
すぐに全裸になり、風呂場に行った。
普通に話しながら風呂に入った。
特に欲情するでもなく。
「今日さぁ、カノジョと別れた」
「なんで?」
「祐輔のことが好きだからに決まってんじゃん」
ギュッと抱き締めると顔を赤くした。
昨日あんなことしたのにこれだけで心拍数上がってるよ。
「…ありがとう」
「どういたしまして」
シャワーに濡れながらこんなことするなんて…。
ドラマチックだなぁ。
ついででそのままキスをした。
舌を絡めようと歯茎を舌先で触れた。
「待って…」
「ぁ…」
顔を背けられチョット悲しい。
「ゴメン。その…ディープは歯、磨いてからじゃダメ?」
そんなに口臭かったか?と不安になった。
だが祐輔は「俺、ニンニク料理食べたからさ」と恥ずかしそうに言った。
特に気にならなかったが…。
てか、ニンニク?
スタミナバッチリですか?
ついつい顔がニヤけてしまった。