おれの名前はゆうじ。大学生で水球やってる。
おれは高校生の時は陸上やってたんだけど、大学では何か違うスポーツをやりたいな〜って思ってた。
で、入学式。おれは一人でいた。
式が終わって、建物の外に出ると、部活やらサークルやらの勧誘で先輩たちがうじゃうじゃいた。
新聞部とか演劇部とか文化系のサークルに声かけられたけど、スルーした。
最初は楽しかったけど、なんかだんだんめんどくさくなってきて、
「結構です。」
って、相手すらせず、スルーするようになった。
「あの〜、」
男の人二人が声を掛けてきた。
また来たよ・・・
そう思って、断ろうとした。
「けっこう・・・」
「水球興味ないですか?」
水球なんてやったことなかったけど、初めて運動系の人に声をかけられたから、立ち止まって話を聞くことにした。
「君、水球やったことある?」
水嶋ヒロに似ている先輩が聞いてきた。
「いや、ないです。。。」
「なくても大丈夫!とりあえず練習見に来なよ!」
とこっちの先輩は妻夫木風の爽やかな先輩だった。
二人は大学名が書いてあるスウェットを着ていた。
どうやら部活らしい。
どちらも身長がでかくて、すらっとしていた。そして何よりかなりもっこりさせていた。
やったことなかったけど、泳ぐのは得意だったし、とりあえずこの先輩たちの水球をやってる姿を見てみたいと思って、
「とりあえず見に行くだけなら・・・」
「さすが!じゃあ、15時にプールの前に集合でよろしく!あ、あとここに名前とメアド書いてもらえる?」
「あ、はい。」
とおれは名前とメアドを書いた。
「ゆうじ君か!よろしくな!」
そう言って、先輩たちは去って行った。
おれは、さっきのもっこりを思いだしながら、時間が来るのを待っていた。