浴槽に立ち尽くしている俺に向かって彰介さんは笑って、
『カーテンは浴槽の内側に入れてからシャワーを浴びるんだよ。そこのスポーツタオルで拭くといいよ。』と洗面台を指指して言った。
『あ、そうなんすか(照)すぐ拭きます。』
『別に急がなくてもいいよ。(笑)服も濡れちゃったね。』
床をしっかり拭いて、バスタオルを巻いてバスルームを出た。
『お騒がせしてスイマセン(照)』
『いいよ。でも、さすが体育会系。いい身体してるし、見られても気にならず?』
『はい。まぁ。合宿とかよくあったんで。』
『そっか。俺も水球だったからいろいろあったな(笑)俺もシャワー浴びるわ』
と言いながら、服をぽんぽん脱ぎ、全裸になってバスルームに入って行った。
無関心を装っていたが、彰介さんの身体を見た俺の瞳孔は100%開いていたとおもう。背や線は俺より一回り小さいが、筋肉の付き方が美しく、どこかで見た彫刻のようだった。
服を着るのも忘れて、ぼーっとしていると、シャワーを浴び終わった彰介さんがタオルで身体を拭きながらバスルームから出てきた。
『俺、ずっと裸で寝てるんだけどいいかな?もうお互い素っ裸見てっからいいよな』
『いいっすよ(笑)全然気にならないっすから』
そう平然と言いながら、内心ではかなりドキドキしていた。
ホテルに全裸の男とバスタオル一枚の男。
彰介さんは疲れたとばかりにベットにうつぶせに大の字になった。
そんな状況の中で、俺は何を思ったのか、『泊めてもらったお礼に、ストレッチマッサージしますよ。部活終わったらいつもやってたんで、上手いっすよ。』