アパートの前まで来た。
「家、ここだから」
「何号室?」
「○○○だけど」
「早く、案内してよ」
「…はぁ」
まぁ荷物持ってくれたし。
お茶くらい出さなきゃ悪いよな。
「なかなかイイね」
「そう?」
ちゃぶ台を挟んで座る。
お茶を啜りながら何気ない会話をする。
「なぁ…立って、後ろ向いて」
「あ?うん」
言われたとおりにする。
「動かないでな」
「え?ぅゎッ!」
後ろから抱き締められた。
「動くなよ」
耳を舌が這う。
「ん…ふぁ…」
手が学ランのボタンを外し、中のワイシャツのボタンも外した。
「ワイシャツの中、着てないんだ?」
「ダメッそこッ」
敏感な乳首を攻められ身体が反応してしまった。
「やだ…ん…」
「感じちゃってるのかな?かな?」
「一ノ…瀬…」
俺もノッてきたとき、
[もっていけ最後に笑っちゃうのは……]
俺のケータイじゃない。
じゃあ…一ノ瀬のか。
「…興醒めだな」
俺から離れて電話に出る一ノ瀬。
「はい。はい。今から…?わかった。じゃ」
電話を切った。
「帰るわ。夜にメールするから。じゃあな」
「ぇ…ぅん」
玄関から出てく一ノ瀬。
「…なんだったんだ?」
意味がわからなかった。