するとどうだろう。5人全員が足を止めて何か話している。見た感じでは「今の人絶対シコってたって!」「んなアホなぁ」「いやいや、マジやって〜」「オレも見たしな」「はぁ?ホンマにぃ?」ってな雰囲気だった。実際、交差点を曲がり終えたオレに気づいたときは「あいつやで」「マジかよ」みたいな空気になっていた。
それを見逃さなかったオレは、またしても彼らの横を通り過ぎるときに徐行した。前しか見ていなかったが、今度は全員がこっちを見ているのが分かった。せっかくなので、そのすぐ先の路肩に停車しハザードを点けて彼らの様子をうかがった。そのまま見なかったことにしてスルーするもよし、こっちに近づいてきてガン見するもよし。オレの勃起は痛いほどドクドク言っている。さぁ、どうなるか。彼らは全員が後者だった。
「そこ曲がったとこでもっとよぉ見てや」
オレはダメ元でそう言うと、すぐ目の前の交差点を左折した。今いる大きな国道とは違い、そこは高速の下で車も少なく暗いことは初めてのオレでも想像がついた。曲がってすぐのところに路駐して、完全に彼らを待った。丁寧に運転席側の窓まで全開にして。ここまでくるともうオレも変態の仲間入りだ。
そうこうしている間に彼らが来た。ところが、そこから先のことを考えていなかったことにそのとき初めて気づいた。全員の目がオレの熱くなったモノに向けられる。
「何してるん?」そう尋ねられたら、もう「フツーにオナってる」としか言いようがなかった。
「見られたいん?」
「おぅ」オレは見下されないように、冷静かつ対等に振る舞った。
オレ「お前らもオナニーくらいするやろ?(笑)」
少年「いや、するけど…」
オレ「じゃあ普通やん(笑)」
少年「オレらに見られたいん?」
オレ「ま、外じゃなんやから、後ろ乗りぃ」
少年「いや、別に…」
オレ「ええやん。何もしやんし。見るだけでいいから。それに1vs5やったら、そっちの方が有利やろ☆」
会話の流れで押して押して押し倒せばいけると実感したオレは、やや強引めに彼らを車内に乗せることに成功した。しかも、このとき車は友達の大きな荷物を乗せていた帰りなので、後部座席が全部床下に収納されている状態。そこは2畳弱のスペースになっていた。
よし、これはいけるぞ…!