お見合いの会場は近くの料亭だった。結構高そうな場所だった。。
よくドラマとかでお見合いの場所が出てくるがそんなところだった
叔母さんは嬉しそうに僕を見つめた
「このお見合いは絶対成功させなきゃね。ケンジ君のために!」
凄く張り切ってる(汗)
なんか凄く後ろめたい気持ちになった
だって僕はゲイなのに・・・結婚なんか出来ない。。。
・・・
僕は叔母さんのために結婚してしまおうかなんて考えた
だって・・・
僕が二歳のときに母は乳がんで亡くなってしまい,父は高校三年生の春ぐらいに交通事故で亡くなった。そんなかわいそうな僕をずっと叔母さんは目にかけてくれた
だから無碍には出来ない・・
とうとうお見合いの時間になり相手が入ってきた
西山加奈子さんは普通に綺麗な人だった
僕にはもったいない
着物かと思えば普通にスーツだった
凄く明るい感じで菅野美穂っぽい感じだ。。
「松尾健二です。えっと趣味は読書です。銀行の営業やってます。よろしくお願いします」
と軽く自己紹介
どうやらあっちも銀行で働いているらしく僕と話があった。
その間もおばさんが僕を押していく。
一時間ぐらいでお見合いは終わり,いちお電話番号とメルアドを交換した。
あまり向こうは興味がなさそうだったからこの見合いは終了かと思ったが意外にも向こうが気に入ってくれてたみたいでまた会いたいと言われた・・・
げっ・・・
叔母さんは大喜び
僕は付き合う気はさらさらなかった
その夜
でも 結婚だけでもしようかな・・・
面倒だけど・・・このまま結婚しないのも世間的にも悪いしな・・・
なんてベッドの上で考えた
少しだけでも付き合ってみよう
叔母さんも喜んでくれるだろうから・・・
ふと第二ボタンに目がいく・・・
ナオキ・・・
トクン
トクン
ナオキのことが頭から離れない
もう忘れたいのに
次の日曜日
僕は買い物ついでに○○グラウンに行った
どうしてもナオキに会いたくなってしまったから
ちょっとだけナオキを見たくなった
紳士服売り場にいるはず・・・
僕は服を見るふりをしてキョロキョロと辺りを見回した。
するとナオキがレジにいた
やっぱカッコイイ
二児の子持ちには見えないぐらいに若い
29のいいおっさんが何を影から見てんだろ・・・自分でも変に思った