当時俺は20歳でアパレル販売員をしていました。入りたての新人で接客してもなかなか成果が出ず悩みながら毎日の業務おわれていました。
ある日お客としてきたAがきました。最初の印象はヘアカラーも明るくて背も高く整った顔してるかっこいいヤツだなって思いました。
Aは何か探してるように店内を回って商品を見ていました。
俺「今日は何かさがしてるんですか?」と聞くと
A「あの・・・ホストやろうと思ってスーツ探してるんすけど選びかたわかんなくて・・・」と言っていました。
当時自分が持っていたスーツの知識を披露しつつAの希望を聞きながらスーツを1時間くらい一緒に選んでました。
俺「サラリーマンってわけじゃないからちょっとドレッシーなスーツの方がかっこいいですよ」
A「そうっすね。じゃあこれにします」と言いスーツとシャツを買って帰って行きました。
それから2ヶ月後自分も仕事に慣れ始め少しずつ売上を伸ばし始めたことまたAがお店にきてくれました。
俺「久しぶりですね♪今日もスーツ探してるんですか?」
A「はい。今日はスーツとオフの時に使う服を探しに」
俺「そうなんですね〜仕事は順調ですか?」
A「はい実は優さん(俺)が選んでくれたおかげでいいお客さんに恵まれたんすよね」
俺「俺はなんもしてないっすよ?」
A「いや優さんのおかげなんです笑」
俺「そうなのかな?ありがとう☆」
そんな話をしながらAの服を選んでました。
その時に初めて彼の名前が怜だと知りこの日以来下の名前で呼び合う仲になりました。それからも怜は2か月に一度は顔を出してくれるようになり、服を選びながらお互いの近況を報告しあっていました。
仕事で新人の頃に出会い同じような境遇だった怜にこのころから惹かれはじめていたんだと思います。