高校卒業後、友達と二人で暮らすことになった。
いや、暮らさせてもらうことになった。
もともと裕福じゃなかった家庭は、離婚を期に、一気に貧しくなった。
結構頭の良い公立学校だったので転校するのは辞め、一人暮らしをすることになった。
そのとき親身になってくれたのが彰だった。
家が金持ちなのに傲慢じゃなく。
いつも相談に乗ってくれたり、たまにご馳走してくれた。
無表情で感情が分かりにくいヤツだけど、面白いやつだった。
俺は進学希望で、自分で貯めた金で大学に通うつもりだった。
しかし、母が病気になり、その金の大半を使うことになった。
奨学金で学校に行くことも出来たが、それよりも働いて金を稼がなきゃだったので就職を希望することになったのが高3の6月。
うちの学校では進学と就職でやることが分かれてたから、俺は全く追いつけなかった。
頑張ったが、就職難もあり、フリーターのまま卒業、アパートを借りて生活することになった。
そのとき誘ってくれたのが彰だった。
彰はイイ会社に就職してた。
正直、あのときはイライラしてて金持ちのイヤミに聞こえた。
でも、彰が無理矢理な感じで一緒に住むことになった。
まだエロくならなくてスミマセン。
続きます。