これは半フィクションです。
あと、全員仮名です。
それでも良ければどうぞ。
僕らは一卵性双生児として産まれた。
親は同じように僕らを育ててくれた。
小学校では同じクラスで入れ替わったら誰にも見分けはつかなかった。
中学校になり、僕らは変わった。
良太は写真部っていう幽霊部員になりたい人が入る部活に入った。
僕は生物部っていう、魚とかネズミ育てたり、微生物の観察したりする部活に入った。
ある日の部活だった。
女子に人気のない生物部には、幽霊部員の女子が2名しかないなかった。
だから活動は、3年3人、2年2人、1年2人だった。
「1年生に質問だ」
「なんですか?」
「子供はどうやってできる?」
ニヤニヤする部長。
「幸太、答えてみ」
「え…ぁの…」
「恥ずかしがるなよ」
2年の喜朗先輩に背中を叩かれた。
「え…エッチなことして…」
当時の僕からしたら顔から火が出そうなくらい恥ずかしいことだった。
「まぁそんな答えでイイだろう。よし、通也(みちや、同じ1年)くん。君、エッチの経験は?」
「ないです」
「だろうな。女に興味無い俺でも1年が童貞卒業してたら悔しいし」
当時の僕は部長のこの言葉の意味を理解してなかった。
「よし、生殖の勉強だ。大輝(2年の先輩)、暗幕を、1年、オナニーの経験は?」
僕らは顔を見合わせ首を傾げた。
続く。