小学校3年生に東京に引っ越してきて友達がいなかったオレに声をかけてくれたのは翔っていう、やんちゃな奴だった。
引っ込み思案だった自分をいつも引っ張っていく感じで接してくれたせいか
翔とはなんでも話せる関係になり、夏休みは毎年お互いの家に遊びに行ったりする関係になった。
当時はまだガキだったんでエッチ系の知識はまったくなく、お互いに泊まりにいってもとくにそっち系の話にはならなかった。
小学校6年生くらいになると、パソコンや友達の兄弟からの情報が入るようになって、徐々にそっち系の話が自然と話題になるようになった。
周りには小学生のくせに女とつき合っている奴がちらほらいて、こっちも全く興味がないわけではなかったので、いろいろ翔とクラスのあの子は可愛いとか話していたと思う。
でも、オナニーとかエロビ鑑賞するといった行為までには発展しなかった。
ある夏休みの夜、オレが翔の家に遊びに行った時。
「なぁ・・拓、兄ちゃんの部屋にエロDVDあるんだけど、見にいかねぇ?」
いままで翔が、そんなにストレートにエロ話をふっかけてきたことなかったんで、オレはちょっとびっくりし
「ってか兄ちゃんにバレたらヤバくねぇ?」
「だいじょうぶだって、兄ちゃん今日から部活の合宿でいねぇーんだよ。」
正直、文字や聞いたことの情報は豊かなのに、ビジュアル的にはまったく無知だったオレは興味が先行してしまい。
「いいねぇ!!いこうぜ!!」
と即答してしまった。