29日がとうとう来た
朝の十時に僕の家の前に迎えに来てくれるらしい。
僕がアパートを出るとちょうど白のワゴンRが来た
ナイスタイミングで僕は乗り込み,キャンプする場所まで行くことにした
三人でのキャンプ!!ドキドキとワクワク!!
恭介さんが運転して安田君が助手席で僕が後ろ。BGMは何かレゲェっぽいやつだった
車内では恭介さんの話で盛り上がった
恭介さんは,小学四年生でオナニーに目覚めたらしい(笑)
早くからオナニーしてたから今黒いんだって(笑)
マジ大爆笑だった
そんな話で盛り上がっているとキャンプ地に着いた
川は綺麗で,周りは田んぼや民家がポツポツとあって,林がある。
まず昼ごはんを食べることになった
バーベキューをするんだけどカセットボンベが無いことに気がついて,近くのスーパーに買い物しに行くことになった
「じいちゃん家から,野菜貰ってくるから,恭介行ってきて」
「おぉ〜じゃあケンジ君も来てもらっていい?酒とか買いたいし」
「はい」
「じゃあついでに明日の朝飯とか買って来て」
二対一で別れることになった
僕と恭介さんは,恭介さんの運転で近くのスーパーまで行くことにした
なんか二人で車乗るのって緊張する
30分くらい行ったところにスーパーがあった
そこでいろいろと買った
その帰る車内でのこと
「ケンジ君は今彼氏いるの?」
「いないです」
「マジ?へぇ俺立候補しようかな」
「え?」
「嘘嘘!笑 ウケだよね?」
「はい」
「エッチしたことある?」
「まぁ,ぼちぼちです」
僕はちょっと照れてこれ以上話が続かなかった
キャンプ地に帰ると安田君は野菜を切っていて,ほとんど準備できていた
カセットボンベをセットしてバーベキュースタート!!
酒飲んで大いに盛り上がった
安田君はベロンベロンに酔っ払って,テントの中で眠った
僕と恭介さんは片付けをしていた
「恭介さん酒強いんですね?」
「俺も結構酔ってるよ」
「見えないです」
「そろそろ片付いたし,蛍でも見に行く?」
「蛍とかいるんですか?」
「多分ね!笑」
夜の川辺を歩いていく,街頭もないし,なんか怖かった
僕が石でつまづきそうになったとき恭介さんは僕を支えてくれた
「すんません」
「ここ結構すべるから気をつけてな」
凄く優しい紳士なんだなぁ〜って凄く感心した
「ちょっと座って話しない?」
「はい」
僕らは川辺で座った
「ケンジ君,直樹のこと好きなんだね」
「え!!何言ってるんですか」
「なんか見ててわかるもん。今日もずっと直樹のことばっか見てたし」
「・・・ぶっちゃけ好きですけど,僕なんか好きになってくれませんって,恭介さんみたいなカッコイイ人が彼氏なんだもん。僕なんか全然眼中にないですよ」
「そんなことないと思うよ。あいつ最近ケンジ君の話ばっかだし」
「え,そうなんですか?」
なんかそれ聞いて凄く嬉しくなった
安田君が僕の話をしてくれてたんだ
「あ,あのさ,俺は直樹のこと好きだけどケンジ君のことも好きだよ」
「は・・はい。ありがとうございます。」
何を言い出すのやら(笑)
いきなりそんなことを言い出した。
絶対酔っ払ってるわこの人!笑
そんなとき,ふと 恭介さんはキスしてきた
僕は驚いて一瞬動きが止まった
「そろそろ帰ろうか」
「・・・ははい」
僕の手をギュっと握ってくる
さっきのキスは何だったんだ・・・