ユウトたちのいる部屋をノックすると、少しだけドアが開いて、腕だけがニュッと出てきた。早く入れ、とジェスチャーで促している。
さっと入ると、そこに全裸のソウマが立っていた。何か激しい運動をした後のように、全身に汗ばんだ跡がある。乱れたミディアムの髪が額に何本か張り付いていた。
引き締まった体の中で、半勃ち状態のアレがいやに目立っていた。
「おまえ何してんの?」
そう聞いた俺に、ソウマは答えず意味ありげな笑みを見せた。
部屋にはどこかムワっと蒸したような空気が漂っている。入口の位置から奥は見えないが、天井の電気は消していて、ベッド脇にある照明だけをつけている様子だった。
「あっあっあっあっ」
俺の背後でドアがガチャンと閉まる音がすると、それを合図にしたように、喘ぎ声とベッドがギッギッときしむ音が聞こえてきた。
なんだ女連れ込んでヤッてんのか、と思った直後、俺はある違和感に気づいた。
聞こえてくる喘ぎは女のそれではなく、あきらかに男の声だった。しかも聞き覚えのある声だ。
部屋の奥に足を進めると、まずベッドの上に覆いかぶさるような姿勢になって、リズミカルに腰を振る全裸の背中が見えた。茶色に染めた髪に筋肉質な体つきはユウトだった。
誰がやられているのかとベッド横に回った俺は、衝撃で息が止まるのを感じた。ユウトに足を持ち上げられ、ペ◯スを突っ込まれながら体を揺らしているのは、間違いなくリョウだった。
「あ、ああ、あっ、、」
彼は何かに必死に耐えるような顔で、ユウトの腰の動きに合わせるように高い喘ぎ声を漏らしていた。
あまりの光景に、俺は数秒ほど立ち尽くしていた。
俺に気づいたユウトは腰を振りながら顔をあげて、
「次、コウキな」
と笑いながら言った。
「次って、どういう、、」
混乱しながら聞いた俺に、そばに来たソウマが答えた。
「ユウトがバイなの知ってた?」
「は?」
「リョウめっちゃかわいいじゃん? だからリョウがゲイってわかってからすぐ誘って、やっちゃってたんだって」
「やっちゃったって、まさかソウマも、、?」
「うん。男のケツが女のマ◯コよりいいってユウトから聞いたから、リョウにやっていいか聞いたらOKしてくれた。マジですげえ気持ちよかった。それから俺たち3人ヤリ友になってるんだよ」
「ちょ、マジでわけわかんねえ」
「おまえは男とか無理だと思ったから誘わなかったんだよ。ハブったみたいで悪いけどさ」
「じゃあなんで今俺を呼びつけて、こんなん見せつけんだよ」
「リョウがさ、コウキともやりたいんだって」
【続く】