門を出る時に教師に見られて
「どこ行くんだー!!」
って言われたけど
俺「飲み物忘れたから親父にそこの自販機で買ってもらうだけだよ。」
勇治さんは気まずそうに教師に向かって、すいません。。て感じで軽く会釈してた(^^ゞ
教師も親父だなんて嘘ってわかってるだろうけど、諦められてたからそれ以上はなんも言わなかった。
歩きながら勇治さんが
勇「おい!大和!親父は心外だなー。せめて兄貴にしとけよ(笑)」
こん時に初めて、大和って名前で呼んでもらえたのが妙に嬉しかった。。
少し歩いたとこに勇治さんの車があった。
高級なワゴン車だった。 勇「助手席じゃ見えるから後ろ乗れよ☆」
確かに後部座席はスモークで外からはなんも見えない。
俺「おじゃましま〜す!勇治さん以外と車、綺麗にしてんすね」 ドアをしめながら言った。
勇「以外とってなんだよ!(笑)」
運転席でエンジンをかけ、後ろの窓を煙が逃げるくらい少しだけ開けてくれた。
勇「そーいやー。顔会わせてたけど、ちゃんと話しすんのはじめてだよな?」
俺「そーですね!大和って言います(笑)」
勇「名前なんて知ってんよ(笑)大和はサキかマユと付き合ってるん?」
俺「付き合ってないっすよ!俺らはなんか、親友でもあり家族みたいな感じっすね!喧嘩もよくしますけどね(笑)」
勇「ふ〜ん。でもサキもマユもそーだけど大和もモテるやろ?マユがこないだ、大和はうちの中学ではピカイチだね!顔もいいし、あの年で男気あるし!って誉めてたぞ。。」
俺「マユそんな事言ってたんすか?(笑)」
勇「おう。それにあたしらは今、3人でつるんでんのが楽しすぎるから誰も恋人つくんないんだと思う。とも言ってたな」
俺「確かにそれは間違いないっすね!悪いことも楽しいことも、俺が売られた喧嘩にさえあいつら付いてく!って言ってきかないっすからね、もちろん見届けるだけすっけど。あの2人の前では死んでも負けらんないっすからね!」
俺が煙草を1本吸い終わって、運転席の横に身を乗り出して「灰皿借りていいっすか?」って勇治さんの顔を見た時、予想以上に顔が近くてドキッとした。。
勇「おう。つーか、飲み物買ってくるな!さっき教師に飲み物買ってもらうって言ったから、一応持っといたほうがいいだろ?お前ちょい待っとけな?!これ吸っとけ。」
そー言って勇治さんは俺に煙草を渡して車から降りてった。
少しして勇治さんが飲み物を持って戻ってきた。運転席に座るかと思ったのに、後部座席のドアが開いてなぜか俺の隣に座った。
勇「ほらよ!アクエリでいいべ?てか前と後ろだと話し辛いから隣座るな!」
あぁ確かに。そーゆー事か。
俺「煙草ももらって飲み物まで申し訳ないっす!今度返しますね!」
勇「中坊が遠慮すんなよ!返してもらったら俺が恥かくだろ汗」
俺「確かに(笑)じゃぁ遠慮なく頂きます!それならこのかりは身体で払えばいいっすか?(笑)」
勇「ばーか。まっ大和なら確かに身体で払ってもらっても悪くねーけどなぁ(笑)」
俺らはそんな冗談を言いながら吸い終わった煙草の火を消した。。