夏休みの補習。
午前中で補習が終わり、わからないところを先生に教えてもらって帰ろうとしたとき…
先生「おい、お前時間あるか?」
自分「はい、ありますけど…」
先生「トイレ掃除手伝ってくれんか?1階のトイレ、運動部が使うから汚いんよ。今日は部活も終わったみたいやし、誰も来ないやろ。他にヒマそうなヤツはおらんか?」
自分「いいですけど…、もうみんな帰ったんじゃないですかね…?」
先生「そうか。じゃあ、2人でやるしかないかぁ…。よし、じゃあ早速始めるか。」
そんな感じでトイレ掃除を始めた。先生は小便器、自分は大便器からやることになった。
しばらく掃除をしていると、先生の携帯が鳴った。
先生「はい、はい、あっ、そうでした。今すぐ行きます。」
自分「どうしたんですか?」
先生「今日お客さんがくることすっかり忘れてた。すぐ戻るから、悪いけどできるとこまで掃除進めといて!」
自分「あ、はい…」
なんだそりゃ、と思いながら仕方なく1人で掃除を進めることにした。
2つめの大便器を終えて、3つめを始めようとしたとき、誰かがトイレに入ってきた。
小便をしている。
見ると、野球部のキャプテンだ。ユニフォームを着ている。部活かなぁ?けど、先生さっき終わったって言ってたし…
話したことも全くないし、全然つながりもないので、知らない振りをして掃除を続けた。
便器を磨いていたその時である。
先輩が突然、自分が掃除しているところに入ってきた。怖い…。
先輩「お前一人で掃除しとるんか?」
自分「はい…。」
先輩「お前、たしか、1年4組の○○やろ?」
自分「はい…。」
カチャッ。
鍵を閉められてしまった。
頭の中はパニック状態である。