付き合い初めてあれから一週間が経過した
これといって何の進展もないまま(笑)
純ちゃんはマネージャーだけあって40店舗ぐらい管理しているだけあって忙しいらしい・・・
僕はなかなかかまってもらえなくて何か寂しい・・・
しかも付き合って一週間なのにキスもしていない
僕がメールしても今日は会議とか、今日は支店に出張とか・・
忙しいのはわかってるけど・・・何か寂しい
しかも僕の店にはここ三日ぐらい来てないし
僕のこと本当に好きなんかな?
ただ酒の勢いで付き合うとか言ったんじゃないかな?
そんなことを考えたら少し不安になった
僕は思わず
いつになったら会えるん?
そんなメールを送ってしまった。忙しいのはよくわかっているのに寂しさのあまり不満が出てしまった。
すると
明後日ぐらいに店に行くよ
こんなメールが来た
休みないんかい。
明後日まで会えないのか・・・
寂しいなぁ〜〜
僕が夜にベッドで純ちゃんの今日来たメールを見ていると突然電話が鳴った
「もしもし?」
「もしもしケンジ?」
純ちゃんだ・・・
「何で電話してくれたん?」
「何か寂しいってメールから伝わってきたから電話かけてみた」
「寂しくないよ」
「本当か?」
僕はあえて強きになった
「忙しいん?」
「うん。マネージャーになると色々と大変なんだよ」
「そっか・・・」
「そんな寂しがんなって。休みになったらどっか行こう」
「どこ?」
「お前の行きたいところ」
「海」
「海?寒いだろ」
こんな、他愛もない話をして一時間
「そろそろ俺寝るわ、じゃあ・・・」
「あ、あのさ純ちゃん」
「ん?何?」
「ぼ、僕のこと愛してる?」
キモ!!!!自分!!
「あぁ〜今度いっぱい愛してやるって。じゃな」
ブツ・・・
うわあ〜切られたし(笑)
僕は恥ずかしげもなく聞いてしまった。
自分で思い出して、寒気がした
そして翌々日に店にマネージャーは来た
僕はレジに出ていたから、あのボクシーが入ってきてすぐにわかった
来た!
「お疲れさまです」
「お疲れ様です」
僕はすごくニヤけていた
僕の後ろを通るときにお尻をポンと叩いた
誰にも気づかれないように、後ろを振り返りニコっと笑ってくれた
それだけで幸せだった
珍しくマネージャーはすぐには帰らずに店の中にいた
どうやら閉店をする人が僕一人だけらしく、マネージャーがシフトインしてくれることになった
こんなことは絶対にない。多分一生ない話だ。
一緒に仕事出来るんだぁ〜〜
僕はマネージャーと目が合うたびにニヤけてしまった
周りから見たらバレてしまうだろうが・・・(笑)
九時から二人きり。
何話そう
しかも誰も客来ないから二人で後ろのイスに座った
僕の心臓はバクバク言ってる。
何恋人同士で緊張してるんだろう
純ちゃんは彼氏なのに・・・
「マネージャーがシフトインとか初めて見ましたよ」
「多分マネージャーがシフトインとか超珍しいと思うよ。俺ぐらいだろ。でもどうしてもケンジとの時間を作りたかったからさ」
嬉しい!!
僕は緊張しながらもマネージャーの肩にもたれかかってみた
するとマネージャーは僕の頭に手をのせた
いい匂い・・・
タバコと車の匂いがする
心地いい
「明日もマネージャー仕事?」
「あぁ。休みは今週の金曜日ぐらいに公休があるぐらいかな。ケンジ大学?」
「うん。でも昼ぐらいには帰れるよ。シフトは?」
「ないよ」
「じゃあ海行くか?」
「うん行く行く」
僕はさり気なく純ちゃんの手を握った
ゴツゴツしてる
僕の手はどっちかというと華奢なほうなので羨ましい
手を握り合って顔を近づけてみた
キスしようとした瞬間にお客が来た
「いらっしゃいませー」
ちっ!
それから閉店は終わり着替えてから、帰ろうかというときに純ちゃんは後ろから抱きしめた
「どうしたの?」
「さっきの続きは?」
「え?」
純ちゃんは僕に顔を近づいてキスしてきた
初めて彼氏とキスをした
今までぜんぜん好きな人じゃない掲示板で知り合った人とキスはしたが、これほど幸せなキスはなかった
チュっとすると僕たちは帰った
忘れられないキスになった
僕はこの日をずっと忘れない
初めてマネージャーとのキス