午後は野球部がグラウンドを使うので、サッカー部は午前中で終わり。
おつかれー
お先でーす
着替えが終わった奴はそれぞれ帰ってく。
優太をみると、わざと遅く着替えているようにも感じた。
本当に遊ぶのかな?そんな感じで、俺をチラチラ見ている。
優太と目が合い俺は軽くうなずいた。それを見た優太もうなずく。
そこには、みんなが帰ってから一緒に帰ろう、というお互いの合図になっていたと思う。
俺は部室の鍵当番。だから帰るのも一番最後。それを優太は知っていた。
じゃ先輩お先でーす。優太、先に帰るよー
最後の奴も帰り、優太と二人きりになった。
「よし、じゃ行くかー」
「はい!」
今まで優太のことはあまり意識したことがない。もちろん俺の妄想でも(笑)
でも今こうして二人きりになって意識をしてみると、すっげーかわいい。
たぶんサッカー部で一番身長は低い。かと言ってガリガリでもない。
わかるかなー?サッカーしている人の筋肉(笑)
少し色黒で、身長が低い人独特?の髪の色。ニキビなんて一つもない。
チャリで帰る途中にコンビニへ寄った。
「優太、弁当おごってやるよ」
「大丈夫っすよ。弁当代って親からもらったし」
「いーよいーよ!その代わり、俺の家に着いたらお願いがあるんだけど」
「じゃすいません。でもお願いって何ですか?」
「まぁ簡単なこと!」
弁当を買い家に着いた。
うちの親は土曜日も仕事なので今日は優太と二人きりだ。
「じゃ食べようぜ!」
「すいません、いただきまーす。」
弁当も食い終わり、ゴロゴロしながら二人でゲームをしていた。
最初は遠慮していたけど、だんだん慣れてきて今は二人とも横になっている。
「あ〜、なんか眠くなっちゃうよな」
「ですよね〜、腹もいっぱいになったし」
「あっ優太、さっきのお願いなんだけど…」
いよいよ作戦実行だ