俺は大学1回生のときに掲示板で知り合った人にストーカーまがいのことをされて以来、トラウマになって、こっちの人と会えなくなってしまった。経験人数も高校生のときと合わせると2人だけ。
俺「それにしても今日見たあの子かっこよかったな…。でも絶対ノンケだし、夢みるだけ無駄だよな。今日見れただけでもよかったとしよう。」
そう思っても全く頭から離れない。逆になんだかムラムラしてくる。ノートパソコンを取り出し、お気に入りの動画を見ながら抜いた。
一人果てたあとやっと頭から消えた。
それから、しばらく経ち勧誘も次第に落ち着き、
新入生もキャンパスの雰囲気に馴染み始めた頃、授業が始まった。
2回生になって初めての少人数制の社会学部で必修の授業だ。残念なことに知り合いは誰も取っていから、1人で受けることに寂しさを感じながら教室に向かった。
少し早めについたせいだろうか、まだ小教室には5,6人しかいなかったが、授業開始時間が進むにつれて段々教室の席も埋まり、授業が始まった。
最初の授業だからか出席を取ったあと、教授が授業の内容の説明や予定をしゃべるだけ、全然頭に入らず上の空でぼーっとしてると急に教室のドアが開いて、この前の軟式野球部の子が入ってきて、俺は目を疑った。
教授が彼に名前を尋ねると
「○○優です、遅れてすいませんでした」と
申し訳なさそうに答えた、
教授「じゃあこのプリント持って好きな席に座って」と彼を促した。
そしたら、彼は教室を見渡して、俺の顔を見て、驚いたように一瞬目を見開いて、俺の方に歩いてきてなぜか俺の隣に座った。
突然の幸運に驚いていると、こっそり彼が話かけてきた。
(以下、野球部の子のことを優って書きます)
優「君この前、校舎の横でチラシ配ってませんでした?
俺横で野球部のユニフォームきて配ってたんだけど覚えてます?」
覚えててくれたことが嬉して色々と話した。
中学から野球やってること、隣の県から通ってること、
お互いの共通の友達がいること、同じ学部に友達が少ないこと。